遠回りれんあい (ページ23)

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効果アリ？ページ23

まみside

プールに着いて由良と一緒に更衣室に入る。

「由良～、結構積極的だったじゃん～！」

由「、うるさい！

そっちだっていい感じだったじゃん！」

「え？大昇と？」

由「そうにきまってんじゃん！

…え！呼び捨て！進歩！」

「え、私大昇のこと

そういう目で見たことない」

由「え？おっと、そうなの？

端から見てるとかなりお似合いな感じだったけど」

「へぇ、そうなんだ、そう見えるんだ…」

由良の予想外の発言に驚いてしまった。

今日の様子を脳内リプレイしてみるけど、

そんなにいい感じの空気は出てな、、

…あ！

「まみが喜んでくれるなら…！」

みたいなやつ！

思い出した、あれは確かにかっこよかった。

ただ、それでいい感じの2人に見えたかと言うと、

そんなでもなくない？

うーん、恋愛経験値ほぼゼロの私には難しい。

なんてことを考えながら着替え終え、

大きなプールに出る。

男子2人とも合流し、まずはシャワーを浴びる。

龍「ぎゃぁぁぁ！！冷たいっ！」

由「龍我うるさい笑笑」

大「中学以来だ！懐かしい！！」

「地獄のシャワーとか言ってたよねー！」

「それにしても冷たい！」

大「それなぁ！」

シャワーだけでワーキャー騒いで

小さい頃に戻ったみたいだ。

由「最初どこ行く？」

「流れるプール面白そうって話してた！」

由「お、いいね、行こっか！」

一番話に参加してない龍我くんが

一目散に駆け出すから

私たちも慌ててついていく。

龍我くんがそれはそれははしゃいでいて

すぐにプールに入る。

龍「ねえ！結構流れてる！！」

それに続いて由良が入り、大昇も入った。

由「わ、ほんとだ！もってかれる！」

私だけがプールサイドに残された状態で

私も早く入らなきゃと思って

少し焦ってはしごに足を掛ける。

でも、水の流れに負けて、

足元のバランスを崩してしまった。

「、わっ！」

やばい、とりあえず息止めなきゃ、

と思って真っ白な頭で流される覚悟をする。

けど、がっしりした、でも温かいなにかに

受け止められた。

まみ？！大丈夫？！と遠くから声が聞こえ、

腰を支えられて引っ張られるから

脱力していた足に力をいれて、なんとか立つ。

頭上から少し乱れた呼吸と焦ったような声がした。