表に出せたらなって ページ22
楽しみっていう顔も
ありがとって言う顔も
ほんとにかわいくて
隣に居るのに抱きしめられないのがつらい
そんな関係にできてない自分は情けないなあ…
プールの話が一段落して
由良と龍我は2人で話し込んでるみたいだし、
俺は気になってたことに
思い切って触れてみた。
大「あ、のさ、、浮所くんとどうなの?」
「ん?どうなのって?」
大「放課後勉強したりしてたじゃん
あれ、続いてるの?」
「あ!
うん、毎週水曜日の放課後勉強してるよ!」
大「夏休み中も?」
「そういえば決めてないなあ、
あとで飛貴に聞いてみよ」
え、、飛貴、、?
呼び捨て?
聞き間違いだよね、?、
大「、そ、なんだ。
仲良くなったんだ、良かった」
「うん、最初はびっくりしちゃったけど
飛貴良い人だった!笑」
うわあ、ほんとに飛貴って言ってる、、
俺も呼び捨てが良いな、、
ここは、うん、勢いだっ!
大「あ、飛貴って呼んでるの?
俺も呼び捨てで呼ばれたいなー、なんて、」
「え、あ、うん、たい、しょ、?」
はぁぁぁ!
聞きましたか!?
かわいい、、!!
素直にすぐ呼んでくれるところも
ちょっとぎこちないところも
耳がほんのり赤いところも…!
総じてかわいい愛おしい!
「たいしょー?」
大「、はっ、!ごめん、なんだっけ?」
「ふふ、どうしたの
急にぼーっとしちゃって笑」
大「あ、や、なんでも、」
「そう?ならいいんだけど
ぼーっとして溺れたりしないでよ?」
大「しないしない!!
バカにしないでよ!」
「あはは、こわーい!笑」
なんとか心の声は漏れてなかったみたいだ。
安心。
それにしても呼び捨ての破壊力えぐいなあ…
気持ちを表に出せたらなって頑張ったけど、効果アリかなぁ…?
微妙だよなぁ…
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作者名:かりん | 作成日時:2019年4月4日 17時