表に出せたらなって ページ21
電車の席はボックスだから
4人できゅっとなって1つのボックスに収まる。
成り行きで俺はまみの隣に座った。
龍「ねぇ、プールってどんなとこなの?!」
大「え、調べてないの?」
龍「うん!
由良ちゃんが調べてくれるからいーかなって!
みんな調べたの?」
大「もちろん」
「うん、私も調べたよ!」
龍「まじ?俺だけ?」
由「そうじゃん笑」
龍「みんな偉いなあ!
で、どんなとこなの?」
由「はい、じゃーん!!」
由良が膝に広げたのは
去年できたプールのパンフレット。
大「ここ、
まみ行きたがってたんだよね!」
「そそ!
去年行けなかったから
今年こそはって思ってて!」
龍「ええすげー!」
由「ほら、このスライダー!
楽しそうじゃない!?」
龍「わあ、めっちゃ速そう!」
由「あ、もう一部あるから、はい」
由良は俺にパンフレットを一部渡して
龍我と2人で話し始めてしまった。
由良、頑張るなあ。
俺もなんとか距離を縮めないと、、。
大「まみやりたいのある?」
「んー、
流れるプールおもしろそうじゃない?」
大「ほんとだ!浮いてるだけで進むの?」
「そうらしいよ!」
キラキラした目で見てくるまみは
ほんとにプールを楽しみにしてて、
俺もなんだか楽しみになってくる。
大「水苦手な俺でも大丈夫そう笑」
「大昇くん、水苦手なの?」
大「あ、言っちゃった笑
そそ、あんまり得意じゃないんだよねー笑」
水苦手とかダサいから言いたくなかったのに。
どうせプールではばれるんだけど。
「えー今日プールで良かったの?」
大「うん、大丈夫だよ。
まみ行きたかったんでしょ?
まみが楽しめるなら
連れて行きたいなって思ったからさ」
「そんな、ごめんね、
私のわがまま聞いてくれたってことでしょ?」
ほらそうやってすぐ、ごめんねって言う。
私は後回し、なんでしょ
まみに楽しんでもらわなきゃ
意味ないのに。
大「んー、なんて言うんだろ、
俺がまみの楽しそうなとこ見たかった、
みたいな?
なんか偉そうだけど笑」
「っ、あり、がと、、。」
大「んーん!
他はー?これ、
水の上を渡る?のとかおもしろそうじゃん」
「あ、うん、楽しそう!」
なんとか、言いたいことは伝わったかな?
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作者名:かりん | 作成日時:2019年4月4日 17時