ふつうの日…のはず ページ3
なんとか落ち着いて先生に視線を戻すと、遠くから視線を感じた。
視線がくるほうをおそるおそる見ると、浮所くんと目が合った。
うぅ……にらまれた…？
私なんか悪いことしたっけ？
私嫌われてる？
クラスの王子様でリーダーの浮所くんに嫌われたら、クラスからハブられるんじゃ…？
仲間はずれはいやだよ？
怖いからすぐ目をそらしちゃった。
浮所くんとは一緒の委員会でそのときは明るくて、普通に話せるんだけど、それ以外は関わりないから遠い存在ってかんじ。
でも１か月くらい前からかな？
よく浮所くんと目が合うようになった。
１か月経っても未だに怖い…。
ー・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
やっと授業が終わって休み時間になった。
近くの席の子の会話が聞こえた。
“次の時間小テスト返却じゃん！”
“この間のぜんぜん解けなかったやつ！”
“つらミンゴ！！”←
そっか。
返却されるのかー。
あんまり解けなかったからやだな。
とか思ってたら
“よっしゃ！罰ゲーム決定！”
という男子たちの声が聞こえた。
あ。
また浮所くんと目が合った。
5〜6人のなかには龍我くんもいる。
由良、ほんと気にしすぎww
楽しそうだなー。
私とは世界が違うみたいです。
由良と少しおしゃべりしたら、授業が始まった。
ー・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
先生「小テスト返すぞー。番号順に取りに来てー。」
先生「14番、菊池ー。」
「はーい」
点数は…え？やば。
53点。小テストで。
過去最低点。
えーやっば。
先生「はい、席につけー。
えー、平均は65点だな。
いつもの小テストと変わらないな。
まぁ、このまま維持してくれれば良い。
じゃあ、解説入るぞー。」
平均よりも12点も下…。
いつもは平均かそれ以上とってるのに。
重い気持ちのまま解説を聞いて、
あんまり納得しないまま由良と大昇くんと龍我くんを呼んでごはんを食べ始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かりん | 作成日時：2019年4月4日 17時
