緊張気味の水曜日 ページ17
まみside
やってきた水曜日。
浮所くんは何を思って私を誘ったのかさっぱり分からない。
でも、楽しみにしていたのは事実で、
誘ってもらえて良かったなって。
浮「菊池!行こ!」
「うん!あっ、バッグ!」
浮「無防備ですねぇ?」
ふふふ、と優しく笑って前を歩く君。
「ちゃんと自分で持つから!返して!」
浮「いやでぇーす」
「なんでー」
歯を見せてニカッって笑う君は
私より幼く見えて。
浮「あ、リュックも持つ?笑」
「もう十分だよ笑」
あいてる方の手を差し出し首をて傾げる君は
不思議と大人に見えて。
彼にいろいろ振り回されてるみたいだ。
浮「図書館でおーべんーきょおー♪」
変な歌を歌いながらスタスタ進んでいく彼は
やっぱり子どもだった笑
図書館について一息つこうとスマホを出すと、
浮「ほら!勉強するよ!」
と言われ、取り上げられてしまった。
「わかりましたぁ。やりますよぉーだ。」
浮「はい、最初は数学ね!」
「英語がいいんだけど…。」
浮「だーめ!菊池と同じの勉強したいの!」
「はーい。わかったよ。」
浮「ふふふ」
よし、と小さく呟いて意気込んで勉強を始めた。
浮「はーーー!一回休憩!!」
「びっくりしたぁーー」
1時間近く英語の予習と復習をしたら、
浮所くんが急に叫んだ笑
浮「かなり進んだ!」
「ほんと?え、めっちゃ進んでる!」
私と比べると復習ワークの1ページ分くらい
彼が早い…なんでぇ…
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作者名:かりん | 作成日時:2019年4月4日 17時