花宮の後輩が霧崎第一に来たようです (ページ38)

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「はあ、･･･」

「花宮、どしたの？」

「あーいや、何でもねえ」

まこ先輩はずっとため息をついてる。目の下も隈ができてる気がする。近寄って聞いてみることにした。

「まこ先輩寝不足なの？」

「まあ、な･･･。はあ、･･･」

「もしかして妹が･･･」

「いや、ユリは関係ねえよ。ただ、妹は大切にしろよ。じゃあな」

そう言ってまこ先輩は教室に入っていった。僕には何故まこ先輩にそのようなことを言われなければならないのかが分からない。

「黒宮～！！」

「あ、森山」

「やあっと見つけたぜ」

「･･･なに？」

「いや、ただ探しただけ」

「なにそれ。意味わかんない」

僕は森山を置いて行こうとしたけど、着いてくる。

───二人とも、意味がわかんない。

「？･･･くーろーみーやー……？」

「･･･！なにさ」

「いや、ぼーっとしてたからよ。ぶつかると行けねえだろ？」

「あ、うん。･･････ありがとう」

「おっ、黒宮が照れた！」

「照れてない！」

「ははっ！分かったって」

「わかってない。絶対」

初めてじゃないけど、こういう友達は初めてだな。