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｢電話？誰からだろ｣
｢俺が出る｣
母は仕事で出かけてしまっているし、私はこの通り怪我の身なので動けない。それを察したユーリが電話をとってくれた。
｢もしもし...ミラ！？お願いだ、助けてくれ！｣
｢えっ、ちょっ、ユーラ！！！｣
｢レーラが大変なんだ！今すぐ来てくれ！｣
｢だ、だめ！だめだよ！｣
私の抵抗を聞いてもらう余地もなく、電話は切られた。この様子だと、もうすぐミラが家に来るだろう。
はぁ、とため息をつくと、ユーリが泣きながら私の背中に腕を回し、抱きしめてくれた。
｢ゆ、ユーラ？｣
｢なにもできなくて、ごめん｣
｢そんな事いいんだよ、わたしの不注意だから｣
｢怪我の理由、あの女だろ｣
｢え...？｣
あの女、とは、きっと私を突き飛ばしたリーダー格の女の子の事だろう。
何故、彼がそのことを知っているのか。使えない頭をフル活用しても答えは出なかった。
｢お前が嫌がらせを受けてるのは知ってた｣
｢え、｣
｢でも、レーラは強いから大丈夫だって...どっかで甘えてたんだ｣
｢ユーラ｣
｢もう俺、お前を一人にしないから。ぜったい、守るから｣
冷静に考えれば告白とも取れるが、お互い子供だったので、そのようなことはないだろう。
守る、それは今まで自分が家族に言い続けてた言葉。
自分が言われると、こんなにも安心するのか。安心したのか、涙がポロポロ出て止まらなかった。
お互い泣きじゃくった後、ミラとヤコフが来て、救急車を呼んでくれた。(お金の方は、国が負担してくれるらしい)
精密検査をした結果、膝は半月板損傷、足首は元々痛めていたのが酷くなり、アキレス腱炎となった。
私をいじめてた女の子たちは、追い出されたという。
仕返しが少しばかり怖かったが、ユーリが守ってくれるという安心感が勝り、リハビリに励んだ。
結果、半年はリハビリと筋トレで使い切ってしまったが、今思えば半年でよく戻ってこれたと思う。
＿＿＿＿この出来事から、私はユーリのことが好きになったのだと思う。
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倉狩莉緒菜(プロフ) - あずき。さん» お返事ありがとうございます！ぜひとも応援させてください！いまのままでも充分いい話です(＞＜)レーヴェちゃんもユリオも最高です！！最近インフルやノロが流行っておりますので、お気をつけて更新してください(^^) (2017年1月6日 21時) (
レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
あずき。(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» コメントありがとうございます！！もっともっといい話になるように頑張りますので、これからもレーヴェとユーリを応援してやってください…！ (2017年1月6日 21時) (レス) id: bf0240cbf6 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - はじめから読んでいてとても続きが気になりました！早く続きが読みたいです(^^)更新頑張って下さい、応援しています！ (2017年1月5日 23時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき。 | 作成日時：2016年12月29日 10時
