【YOI】大好きだから、進みたい

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(ユーラ...絶対許さん。)





SPを2位で終え、キスクラから出ていこうとした時、ユーリが後ろから背中を軽く押してきて、その衝撃にさえ耐えられなかった私はヤコフの背中に顔面からぶつかってしまった。


勿論その反動で左足は痛くて立てなくなり、ヤコフとリリアにばれ、そのまま担架で救護室まで運ばれた。





取り敢えず冷やしましょう、と言われ、タオルの上に手のひらサイズの氷が渡された。アイシングには、直接氷を塗るように当てるのがいいらしい。





｢んー、冷たっ｣



｢文句言うな、バカ｣



｢...誰のせいでこうなったと思ってんの｣



｢お前が着氷失敗したのが悪い｣



｢う...｣





この氷よりも冷たいユーリの言葉に心をズタズタにされ、少し凹む。

何もそんなに言わなくたっていいじゃん。
そう拗ねてると、ユーリがビニール袋を差し出してきた。





｢？何これ｣




｢カツ丼から。お大事に、だとよ。｣




｢勇利...｣





中に入っていたのは、私の好きな飲み物や、結構高めの湿布とテーピングだった。


勇利は、長谷津でお世話になった頃から、お兄ちゃんみたいな存在だな、と思っていた。


自分には兄も姉もいなくて、幼い頃から家族を支えることしか考えていなくて、兄弟に憧れを抱いていた。


それを言ったら、僕も、妹とか弟とか欲しかったんだ、と言って、頭を撫でてくれた。(その後ユーリによる制裁が加わった。)




｢みんな、お前を心配してるんだ。明後日までに万全な状態にしとけよ。｣




｢うん...ありがと｣






こんなに優しい人たちに出会えて、幸せ者だなあ


幸せな気持ちを噛み締め、明後日のFSに向けてアイシングを続けた。




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そういえば、こちらの方も宜しくお願い致します。


諸説ある刀、菊一文字則宗と加州清光、大和守安定が出会い、運命の歯車は廻り出す＿＿＿


【刀剣乱舞】動かねば 闇にへだつや ___

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