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二人に背中を押されながら、元の道を歩く。すると、ちょうど前に、ヤコフとリリアとユーリがアップをしていた。
｢あっ！ヤコフコーチ！｣
｢どうしたミラ、何かあったのか｣
｢この大会、レーヴェが下で観ててもいいですか？その方が、ユーリのモチベーションも上がると思うし！｣
本当にそんな我が儘が通ってしまうのか。いや、できれば通って欲しくない。心臓が爆発してしまうから。
ユーリもこちらの話に気付いたのか、心配そうに見ている。
だけど、そんな願いもあっさり切り捨てられてしまう。
｢いいでしょう｣
｢えっ｣
｢貴女もユーリと頑張ってきたのだから、近くで観る権利はあります。...いいでしょう？ユーリ・プリセツキー｣
｢え、あ、まぁ、いい、ですけど｣
｢じゃあ貴女もここにいて、ユーリのストレッチを手伝ってください｣
｢あっはい｣
じゃあねー！と元気に去っていたミラと、その奥にいたサーラに手を振り、ストレッチをしているユーリの元へ行く。
リリアとヤコフも、何処かへ行ってしまった。
私なんかが近くで観ていて、ユーリの集中を妨げないだろうか。
ユーリの本音を、ストレッチを手伝いながら、一応聞いてみることにした。
｢ね、ねぇユーラ｣
｢なんだよ｣
｢私なんかが近くにいて、集中できないとかない？ほんとに大丈夫？｣
聞いた後に心配になった。ここで迷惑だとはっきり言われたら、私の明日のSPがどうなってしまうかさえ怪しい。
だが、そんな心配は無用、それどころか、違う意味で心配になる返事が帰ってきた。
｢...ほうがいい｣
｢え？｣
｢お前が、いてくれた方がいい。｣
｢ちょっ、ユーラ!?｣
ユーリがこちらの方に振り向いたと思ったら、私の腕を引き、突然抱きしめられた。
いきなり起こってしまった出来事に、頭がついて行かず、顔を赤くしているしかない。
｢これからもずっと、お前のためにアガペー滑る｣
｢で、でも、じいちゃん思い浮かべてた方がいいって、自分で言ってたじゃん｣
｢もちろん、じいちゃんの為にも滑る。でも、じいちゃんへの愛と、お前への愛は、別だ。｣
｢え、それって｣
｢よし、レーヴェ補給完了。ヤコフとリリアのとこ行くぞ｣
そう言って、ユーリは先に歩いていってしまう。
｢そんなの、反則でしょ...｣
手で赤くなってしまった頬を隠しながら、ユーリの背中を早歩きで追った。
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倉狩莉緒菜(プロフ) - あずき。さん» お返事ありがとうございます！ぜひとも応援させてください！いまのままでも充分いい話です(＞＜)レーヴェちゃんもユリオも最高です！！最近インフルやノロが流行っておりますので、お気をつけて更新してください(^^) (2017年1月6日 21時) (
レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
あずき。(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» コメントありがとうございます！！もっともっといい話になるように頑張りますので、これからもレーヴェとユーリを応援してやってください…！ (2017年1月6日 21時) (レス) id: bf0240cbf6 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - はじめから読んでいてとても続きが気になりました！早く続きが読みたいです(^^)更新頑張って下さい、応援しています！ (2017年1月5日 23時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき。 | 作成日時：2016年12月29日 10時
