first loveー10 ページ10
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そしてその日はなぜか色んな人に話しかけられ、エールを貰った
「僕は絶対冬桜さんに入れるよ」
とか
「私達は冬ちゃんの味方だから！」
とか
みんな優しい笑顔でそう言っていた。
その笑顔は暖かいものばかりだったから
自然と私も笑って心が暖かかったんだ。
今回ミスコンに出ることでまた新しい人間の良さに気付けたなら出るのも悪くないって思えた。
夏「Aも表情豊かになったな」
貴「へ？そう？」
夏目との帰り道も当たり前になってきた最近。
手を繋ぐことも最初は恥ずかしかったのに今では当たり前に繋がれてる右手
少しぎゅっと夏目が握る。
夏「うん。今日も他のクラスの人に話しかけられてたときよく笑ってた」
貴「…みんな暖かく笑うからさつられて私も笑っちゃった。みんな優しいね」
夏「うん。ここの人達はみんな優しい。でも……」
いつもり低い声を発して下を向いてしまった。
貴「どうした？」
なんか怒らせた？
と不安に思いながら夏目を見ると
悲しそうな目をする夏目と目が合う。
夏「ちょっと嫉妬しちゃったな。
Aがあまりにも男子から人気あって…」
いつも大人っぽい夏目が今は少し拗ねた顔をしていた。
そんな夏目を可愛いと思うと同時に
ちょっとビックリ。
貴「夏目も嫉妬とかするんだ…」
ポロっと出た本音を聞いた夏目は足を止めて私の正面に立った。
夏「こう見えても結構してるんだよ。
いつかAが俺の前から居なくなるんじゃないかって時々怖くなる……」
スッと伸びてきた手は私の頬を包んだ
貴「夏目……」
夏「ごめんな、Aのことになると余裕がなくなるんだ」
俺ダサいな
って笑う顔は寂しい笑顔だった。
貴「夏目！私の前では無理して笑ったりしないで。なにもダサくなんかない！それに…私は絶対居なくならない。夏目が私を救ってくれたみたいに夏目が苦しんだ時は1番に助けたい…これから先ずっと」
夏「ありがとう。Aを疑ってるとかじゃないけど本当に大事だから心配になるんだ」
わかるよ。その気持ち
お互い知らない過去はあるけど互いに両親を亡くしてる。大切な人が居なくなる悲しみを知ってるから、怖くなるんだよね。
夏「それとA一ついいか？」
貴「ん？」
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白猫 - この作品大好きです。これからも頑張ってください！楽しみにしています。 (2019年9月30日 17時) (
レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - アルパカ☆★さん» コメントありがとうございます(^^)更新また長い間があいてしまいましたが、これからまた頑張って更新していきます！ (2016年1月16日 22時) (レス) id: 98fecfe214 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ☆★ - 皆が優しいすぎて涙が出てきました…いいなぁ〜私もこんなに優しい友達が欲しいな〜そして…更新頑張ってください!! (2015年12月28日 19時) (レス) id: 9b97ccc60c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルーンさん» 有難うございます(^^)続きも徐々に更新していきますので宜しくお願いします(^^) (2015年9月4日 7時) (レス) id: 98fecfe214 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン(プロフ) - とっても面白いです！続きも楽しみにしてます！！ (2015年9月2日 23時) (レス) id: 65529574aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2015年1月22日 16時
