first loveー25 ページ25
.
この子は本当に貴志の事が好きなんだなって伝わってきて今まで以上に苦しくなった。
貴「我が儘なんかじゃないよ。私もね優勝したい。だから手は抜かない。お互い頑張りましょう」
春「頑張ろうね！あとね……」
彼女はパァーッと表情を明るくしたと思ったらまた表情は暗くなって言葉をためらった。
私にはこんな表情を豊かにすることは出来ないなぁ……と感心してしまう。
春「冬桜さんには悪いけどもし私が優勝したら…夏目君に告白してもいいかな？」
貴「…こく、はく…？」
春「ただの自己満。私の気持ちを夏目君に伝えたいだけなの。私という人がいて、夏目君を好きになった人がいるって知ってもらいたくて……ダメかな？」
私より背の小さい彼女は私を見上げた。
少し潤んだ大きな目。女の私でも一瞬ドキッとした。
こんな可愛い子が貴志に告白するなんて不安になる。
けど貴志を信じたいしそれに……ここでヤダと言ったら負けな感じがした。
貴「分かった。春日さんが優勝したら告白していいよ。けど……私絶対負けないから」
ちょっと前までの優勝したかった理由はディ○ニーランドに行きたいしそれにヒノエ達がくれた着物で優勝したかった。
でも今の私には貴志という存在が1番で
こんな可愛い子に告白されるのが嫌だった。
だから私が絶対に優勝する
春「私も絶対負けないよ。お互い頑張りましょう」
春日さんの笑顔に私も笑顔で答えた。
それから春日そんとは別れ自分の教室に向かう。
絶対負けないなんて言ったけどそんな自信は何処にもなくて
考えれば考えるほど不安になってくる
夏「A」
貴志を信用してない訳じゃないけど春日さん可愛いもんな……
貴志も可愛いとか思うんだろうな…
私ってこんなに嫉妬深かったけ…
夏「A」
やだやだ
こんなじゃ貴志に嫌われちゃうかもな……
夏「おい、A。なんで無視するんだよ」
いつの間か貴志が目の前に立っていて両手で私のほっぺを引っ張っていた。
貴「たぁかぁじー…い、いだい」
そう言うと手を離してくれた。
夏「何回も呼んだのに気づか無かっただろ。なんか考え事でもしていたのか？」
貴「ん…んん。してないよ」
考え事はあなたですよ。
夏「結構深刻そんな顔してたぞ。本当に大丈夫か？」
貴志の事を好きな女の子に嫉妬してました。
なんて言えるはずもなく
貴「ただ、ミスコンが近づいてきたから緊張してただけ」
それしか言い訳が思いつかなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白猫 - この作品大好きです。これからも頑張ってください！楽しみにしています。 (2019年9月30日 17時) (
レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - アルパカ☆★さん» コメントありがとうございます(^^)更新また長い間があいてしまいましたが、これからまた頑張って更新していきます！ (2016年1月16日 22時) (レス) id: 98fecfe214 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ☆★ - 皆が優しいすぎて涙が出てきました…いいなぁ〜私もこんなに優しい友達が欲しいな〜そして…更新頑張ってください!! (2015年12月28日 19時) (レス) id: 9b97ccc60c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルーンさん» 有難うございます(^^)続きも徐々に更新していきますので宜しくお願いします(^^) (2015年9月4日 7時) (レス) id: 98fecfe214 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン(プロフ) - とっても面白いです！続きも楽しみにしてます！！ (2015年9月2日 23時) (レス) id: 65529574aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆい | 作成日時：2015年1月22日 16時
