文化祭準備。 ページ42
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夏休みが明けてやって来るものとは何でしょうか。
そう。文化祭ですね〜(個人差あり)
今日はその準備日。文化祭は明後日に迫っている。
学校生活って部活が全てじゃないのでクラスの交流にはもちろん参加してるけど、そろそろ練習行きたいな〜ってね。
招待試合があるので放課後の練習を許されているわけだが、現状は足止め。
どうしても人手が足りないらしいがそれは男どもが遊んでいるからでは。
私今日廊下の装飾一人でやってたが。
「文化祭と大会、どっちが大事なワケ?」
「たいか」
「ハァ〜〜?????」
「えっ」
目の前で仁王立ちしているのは文化祭委員の川田サン。
即答しようとしたら遮られた。
奴の方が速かった。
逆になんで月島山口が解放されて私が解放されないの?
その疑問を口に出すと、こう返された。
「つ、月島は、が、頑張ってるというかなんというか……。とりあえず月島はいいの!あと山口も!」
公私混同すぎて笑うところだった。
月島月島うるせーんだよ。
あと山口もってなんだよ。
むしろ山口だけ解放してしまえよ。
川田の性格が乗り移ってきてだんだん私情が混ざり始めたその時、川田の言葉が耳に突き刺さってきた。
「大体、Aちゃんは試合出てないんでしょ?だったらそんなに練習しなくてもいいじゃん。どうせ三年生になれば出られるんだから」
デリカシーの欠片もない言葉。
今の私には地雷だった。
私は大人なので彼女相手にキレたりはしませんがね!
まあクラスで人権を失うのが怖いだけだけど!(心の声)
ただ、川田は自分の言ったことが目の前にいる人間の地雷だということに気がつかないらしく、腕を組んで仁王立ちしている。
何処からツッコめばいいのかわからず、言葉に詰まっていると、後ろから聞き覚えのありすぎる声が聞こえた。
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作者名:にはろ | 作成日時:2020年6月20日 10時