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お呼ばれ。 ページ5

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「構えてると手の形がわかんなくなっちゃうんだよなー」


天井に掌をかざしながら言う星に、少し考えてからこう提案した。


「ボールに触る直前に手の形崩してみなよ。おでこに指で触るとかさ」


今日もすっかり仲良くなった星と日向が何故かスイカでバトルしたり、月島がしんどそうで珍しく心配したり、情報過多な一日だった。


疲れていたが練習はせねばなるまい。

そう思って星と自主練していると、黒尾さんがやってきた。

昼ぶりだ。


「及川……ちゃん」

「?はい」

「俺今から自主練行くんだけど、及川ちゃんも来る?」


どうやら昼のやり取りを覚えていたようだった。

あのしなやかなレシーブを間近で見られるのならこんなに得なことはない。


「行きます、お願いします」


西谷バイバイって言ったらちょっと拗ねてお兄さんの方行った。


黒尾さんの後ろをついて行くと、たどり着いたのは第三体育館。

中に入ると、先客がいた。

確か、梟谷のエースとセッターの人。


「おー!黒尾と……誰?」

「烏野女バレのリベロ」


黒尾さんがそう言うと、エースの人はずい、と顔を近づけてきた。
近い。


「へー!名前は?」

「お、及川です……」

「木兎さん近いです」


すると、セッターの人が引きはがしてくれた。

敬語ってことは二年とかかな。


「困らせてごめん。俺は梟谷二年の赤葦京治。で、こっちが一応主将の木兎さん」

「一応って何だよ!」

「変な期待を抱かせない方がいいと思ったので」

「赤葦シンラツ!……使い方あってる?」

「はい、大丈夫です」


そのやり取りを見てあ〜なるほどと思った。



この人も、アレの分類らしい。

第三体育館。→←黒尾サン。



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作者名:にはろ | 作成日時:2020年6月20日 10時

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