焦り。 ページ39
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8月の1、2、3、4、5で合宿があった。
興味ある？ないですよね。
阿久津が謎のコネを持ってて県外の四校くらいと練習試合した話とか帆夏が持ち前のセンスでめきめき左打ち上達した話とか私も意外と試合出してもらえて初めて花那と速攻成功させた話とか。
興味ないですよね？飛ばします。
あ、個人的ハイライトはさっちゃんにインハイ優勝おめでとうのメッセージ送ってるときに彼氏を疑われ枕投げに発展して初めて阿久津が怒鳴ったことです(情報過多)
扉の向こうから「うるせえ猿ども！！！早く寝ろ！！！」と聞こえてきた。
JKを猿呼ばわりはどうなんだと思ったが開けないあたりしっかりしている。腹立たしい。
でもチームとしても個人でもレベルアップできたと思える合宿だった。
乃彩先輩にもレシーブ教えてもらえたし。
結局スタメンは乃彩先輩で変わりないけどね。
で、今。8月11日。
春の高校バレー宮城県代表決定戦一次予選。
3回勝てば代表決定戦に進める。
結論から言うと進めたけど。
シードであるインハイ予選のベスト16も下し、生き残った。
チームとして成長したというのもあるが、やはりリベロとサウスポーの影響がでかい。
帆夏のスパイクはどっから出てんだって感じの威力と嫌な回転。よくミスるけど。
乃彩先輩は流石ベストリベロというだけあって、じゃんじゃん拾う。
後ろを気にしなくていいからスパイカーも伸び伸びプレーできる。
このくらいでないと、と改めて思った。
西谷星とか、乃彩先輩みたいに。
あ、ダメだ、焦るな。
「A？」
「っえ」
「もう帰るって。大丈夫？」
「あ……うん」
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練習しなきゃ。
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作者名：にはろ | 作成日時：2020年6月20日 10時
