春は来ない。 ページ37
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「でも今烏野じゃん。なんで彼氏できないの?」
「知るかっての」
「……及川の事タイプな奴がいないんじゃねえの」
「結論からいったね?!」
やっぱりそうか、と頭を抱える。
向いてないんだな、恋愛。
結婚できっかな。
「お願いだからいてほしい、私でもいい人」
「悲しいこと言うなよ……」
「一人くらいはいるんじゃないの」
「鼻で笑わないで仲間だろ」
余裕ぶっこいてるけどお前も同類だからな国見。
「……別に俺願望ないし。一緒にすんなよ」
「強がるなよ!」
「強がってねえよ」
周りの視線も花火も忘れて悲しい会話に盛り上がる。
悲しい。
「いいし。岩ちゃんに貰ってもらう」
「完全に迷惑だろ」
「……考え直すわ」
確かに軽率だった。
私が悪かった。
岩ちゃんは花火のフィナーレを眺めながら花巻さんたちと話している。
聞かれてはいないようで安心した。
シートの上に座りなおす。
今年の夏も、一人で超すことになりそうだ。
目指せクリぼっち回避。
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※友人にツッコまれたんですが佐久早聖臣の救済措置は取っているのでご安心くださいね
【HQ】ゴミ溜め四人衆、見参。【稲荷崎】
息抜きとして不定期に更新しています
オチとかないので途中でやめてもすっきりできると思います
暇つぶしにでも、よろしくお願いいたします
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作者名:にはろ | 作成日時:2020年6月20日 10時