四日目。 ページ15
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「黒尾さん……私なんか山本さんに避けられてません?」
「ああ、まあ気にすんな」
合宿四日目。
昨夜ババ抜きで見事にボロ負けした私は、音駒高校に臨時マネとして派遣されていた。
夜久さんとか黒尾さんとかのレシーブもっと近くで見れるから逆に得した気分だけど。
もともと烏野が四人体制だったのがおかしいんだよな。
音駒は音駒で有能な一年生の芝山くんとか手白くん(とか灰羽)がもとからいたのでそこまで大変じゃなかった。
私が山本さんに避けられているのは嫌われているからではなく単に山本さんに女子耐性がないかららしい。
西谷さんとか田中さんも最初そんな感じだったからほっといた。
試合中には猫又監督に年季の入った話を教えてもらったり、芝山くんとレシーブ談義をしたりしてすごく有意義な時間を過ごすことができた。
まーた黒尾さんの評価変わったよ。
なんだあの人。全部計算でやってんの?
少なくとも徹とは全く違う人種ということはわかった。
夜、自主練時間。
今日は最初二十分くらい夜久さんに見てもらって、星が第三体育館に行ったらしいのでそちらに向かう。
いや〜ありがたい。
スーパーリベロに見てもらえるだけこの合宿に来た甲斐あった。
四日目の第三体育館は犬岡や星など、一年生が多い。
私が入ったことでちょうど六人になったらしく、何故か三対三をやることになった。
「烏野一年チーム対、音駒青城一年混合チーム、試合開始〜」
「しゃーっす!!」
烏野一年チーム、日向、月島、及川。
混合チーム、灰羽、犬岡、西谷。
「今回も勝つ」
「今回は、では?」
「は?なんで」
「だって西谷インハイ出てないじゃん」
「……」
「がははは」
青城には一応インハイで負けてるので精一杯の煽りをかけてから試合に臨んだ。
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作者名:にはろ | 作成日時:2020年6月20日 10時