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「ヒエ」
なんでいるんだろう。
宮侑の叫びが聞こえた直後、現れたのは北信介様その人だった。
「混んどるのに、来てくれてありがとうな」
「いえ……」
「頼みがあるんやけど、聞いてくれるか」
「何でも聞きます」
4人で声がそろった。
北さんは少し笑って、きょろきょろとあたりを見回し、「すみません」と人垣を分けていく。
着いて行かなと思いやっとこさ後を追うと、彼が私らの部活仲間・南葉月さんと話しているのが見えた。
吹奏楽部トランペットパート、60期学年代表の南さんは、北さんの幼馴染という最強スペックの持ち主である。
彼女も見に来ていたらしい。
隣にも何人か友達が見えた。
「侑、Aたちンこと大好きやからな〜」
「うん。すまんな」
「ええよ、全然」
そう言って、快く場所を貸してくれた。
「すいませんありがとうございます」と前に出ると、コートの様子が一望できる。
宮侑がふてくされているのがわかりやすく見えた。
理由はさっきの叫びで何となく察せる。
「鈴木さんたち見るだけで、アイツら機嫌直すと思うから」
よろしゅうな、と北さんはダメ押しの笑みを見せて、去っていった。
後ろの南さんたちが話しているのが聞こえる。
「何なん。侑中学ン時めっちゃトンガっとったで」
「葉月中学一緒なんやっけ」
「おん。野狐やった」
不意に、角名と目が合う。
キロ、とこちらを見て、切れ長の目を見開かせた後、侑、と声をかけたようだった。
「あ、気づいた」
「おーい」
小さく言って、小さく手を振る。
すると、彼ら、特に宮侑なんかは途端に元気になるわけである。
「なん、え！おるやん！ウワー！！！」
太陽みたいに笑ってでかくでっかく両手を振るので、気圧されてしまった。
「すげえ元気」
「なンあれ。ファン？」
「多分そう」
そこからの活躍は凄まじかった。
バンバカ点とりまくってあっという間に2、3セットを搔っ攫った稲荷崎の勝利である。
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にはろ(プロフ) - kanameさん» 嬉しい限りです！ありがとうございます！ (2021年6月9日 23時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - めっちゃ面白くてバーッと読んじゃいました！笑 あんまオリキャラ居すぎるの得意じゃないのですが、この小説は皆個性が立っててめっちゃおもろいです！ (2021年6月9日 22時) (レス) id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
にはろ(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます〜！ (2020年8月9日 12時) (レス) id: 1818a691b6 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - とても面白かったです！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月31日 22時) (レス) id: f53a1d45b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にはろ | 作成日時：2020年6月7日 13時
