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だらだら出てくるので、これちゃんとやんないと止まんない奴だと思って指示を出した。
「両肘机について、鼻指で強く抑えて。下向いて」
「こうか？」
「もうちょっと上……そこ」
両手がふさがった状態で下を向く宮侑によし、と満足し、勉強に戻ろうとする。
他の奴らは既に戻っていた。薄情が過ぎる。
そう思いながら、戻ろうとした。
すると宮侑が、にへらと笑って言ったのだった。
「今ぁ、名前呼んだなぁ」
「…………ン？」
全員が宮侑を見た。
「……あかん、これは頭やられとるわ」
「もとからやろ」
「頭蓋骨切開したろか？」
「殺意高」
片割れを筆頭にボロクソ言うが、普通に頭が心配である。
人格ポンコツ宮侑はそんなこと言わないぞ。解釈違いだ！(過激派？)
仕方ないので立ち上がる。
「なんか飲みモン買ってくるけど」
「マッチ」
「コーラ」
「俺も」
「うち麦茶」
「全部エビアンでいい？」
「最悪やな」
冗談、と財布を持つと、宮治が立ち上がってついてくる。
荷物持ちにしよう(あれ？)
若干デジャヴを感じながら自販機の前に立つ。
一つずつ飲み物を買っていっていると、宮治もまあ、せやな、と口を開く。
「お前ら俺らん名前呼ばんよな」
「は？」
聞けば、双子なので名字では区別がつきにくく、昔から二人とも名前で呼ばれているらしい。
確かにそうかもしれない。知らないけど。全然知らないけど。
なんやろな、と知らないのに続ける宮治。
仕方がないので聞いている。
「アイツちゃんと友達おらんねん」
「今更杉内？」
口を突いて出た言葉に宮治はせやな、と笑う。
「あんな性格しよるから、他校の女しか寄ってこんの。せやから、稲荷崎にお前らおってよかったわ」
たしかに私たちも根は同じような性格をしているのかもしれないが、あからさまに表に出すことはしないし交友だってうまくやっている。と思う。
だから、宮侑のは、うーん自業自得。
そうとしか思えないが、とりあえずよかったねと言っておいた。
両手に二本ずつ抱えて、自習用スペースに戻る。
「まあ、治さんがいれば彼も安泰なんじゃないですか」
立ち止まる銀髪を置いて飲み物の金を回収する。
そう、こんなことをしている場合ではないのである。
宿題はまだまだ残っている。
「なあ、これいつまで？」
「5分くらいやって止まんなかったら言って」
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にはろ(プロフ) - kanameさん» 嬉しい限りです！ありがとうございます！ (2021年6月9日 23時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - めっちゃ面白くてバーッと読んじゃいました！笑 あんまオリキャラ居すぎるの得意じゃないのですが、この小説は皆個性が立っててめっちゃおもろいです！ (2021年6月9日 22時) (レス) id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
にはろ(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます〜！ (2020年8月9日 12時) (レス) id: 1818a691b6 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - とても面白かったです！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月31日 22時) (レス) id: f53a1d45b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にはろ | 作成日時：2020年6月7日 13時
