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その翌日の土曜日、ユリは本当にスネイプの自室の前まで来ていた。
ハリーたち三人にはすごく止められたし、ハーマイオニーには泣いて懇願されたが、彼らほどスネイプを疑ってはいないうえ、課題用の道具をすべて人質に取られてしまったユリはそれらの目を盗んで寮を抜け出したのだ。
さっさと終わらせて帰ろう。
そう思っていたが、それは目標に終わってしまった。
「結局ハナハッカとマートラップはどっちがいいんです？」
「え、これ……豆だったら切るより潰した方が早いのでは」
「全然関係ないんですけど視力検査のCってなんでCなんですかね」
今までのふせんの量がかわいく思えるくらい、ユリは大量の質問をスネイプに投げた。
彼は適当に答えながら他の仕事をこなすつもりだったようだが、彼がいくら器用でもそれは無理な話だった。
なので二時間が経った時、ユリは満足ににこにこで、スネイプは体力を削られげっそりしていた。
彼女が1メートルの羊皮紙ビッシリに文字を書き上げたレポートを提出し、それでスネイプはやっとユリを叩き出すことができた。
そんなことが何週間か続き…復活祭休暇に突入する。
イースターはクリスマスの時と違い、山のように宿題が出た。
進級試験を控えているからだ。
ただ、スネイプは最近バタバタと忙しくしていて、流石にもう見てやる余裕はないと言わんばかりにユリから魔法薬学の課題を免除したので、ユリは他の人よりはるかに早く宿題を片付け、一足早く試験勉強に取り掛かっていた。
ユリは「魔法薬学」はずば抜けて、「薬草学」も優秀だったが、他の教科については普通である。
特に苦手な「天文学」は教科書が無いので、ユリは自分のノートとハーマイオニーのノートを照らし合わせて、頭を抱えていた。
ハグリッドがやってきたのはそんなときだ。
ユリは天然に、人をおだてるのがうまかった。
だから、ハグリッドはまんまとそれに乗せられて、「賢者の石」のことをペラペラと喋ってしまったのだ。
四人は石を守るための有力な情報を得、しかしまたドラゴンという新たな心配の種を抱えてハグリッドの小屋を出た。
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にはろ(プロフ) - 理緒さん» ご意見ありがとうございます！修正しました。今後ユリという名前に関する記述が少し出てくるかと思いますが、無視していただければ大丈夫です。 (2022年4月19日 21時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 名前ってユリになってるんですがリノを使いたいのですが変えれませんか？ (2022年4月19日 10時) (レス) id: 946438c0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年1月24日 13時
