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「三好どこ！？」
「マッジでアイツ、大事な時におらんやんッ」
「あれ猫！？あれ猫じゃないの！？」
寒さが肌を刺す。
それでもそんなことは気にならず、三人は叫び散らした。
近所迷惑もへったくれもあったものではない。
「アッおった！！」
最初に三好くんを見つけたのは泉川で、見つけた瞬間駆け出して行った。
彼は寮の裏でコートにくるまるようにしゃがみこんでいた。
綺麗な目を見開いて、こちらを見ている。
その左手の人差し指と中指からは、白く煙が燻っていた。
「オイオイオイ、お前タバコなんや吸いやがって」
「お前、お前ホントに大事な時にいなくなんなよ」
「急に押しかけてすみません……」
三者三様にまくし立てる私らに、三好くんは呆気に取られていた。
そんな彼の指から、泉川が煙草を奪う。
角名は流石に寒さに気づいたようで泉川を湯たんぽに抱きしめながら言った。
「なんかいる。寮に、なんか、いる」
「え？」
「二階に。ねえマジで俺もう戻れないんだけど」
その訴えに煙草をスルーする流れを察してびっくりしたままの三好くんに説明した。
「なんか、あの、三途の。あ、わかる？三途。そう、そこでね、月の光が差してんだけど、なんかの影が動いたんだよね」
「……ゴキブリとかじゃなくて？」
「それどっちも嫌だな」
会話の間に泉川がコンクリートに煙草を押し付け、火を消す。
それで、そこにあった外用蛇口の排水溝にぽい、と投げ込んだ。
角名が三好くんの背中を叩いて立ち上がらせ、ついでにコートを奪って自分で着込む。
ぶる、と三好くんが震えた。
「ア、ちょい待ち」
そう言ってどこかへ行った泉川が戻ってくると、その手には木製バットが4本。
「は？なんの武装？」
「不審者かもわからんやん」
「私にも戦えと」
一応受け取って四人玄関へ戻る。
先頭の泉川がドアに手をかけながらこちらに目くばせをして。
一気に開いた。
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Eryngium(プロフ) - 作者様のお心のままに書いてくだされば泣き叫んで喜びます...三好cpと角名cpどちらも"おいしい"ので...作者様のオリキャラ大好きです！！ (2月4日 22時) (
レス) @page33 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 三好くん、好きです！そして人物たちのキャラもギャグ力も好きだ…！個人的には、三好vs角名でバチバチやって欲しいですね！ (2023年2月26日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
にはろ(プロフ) - あーりんさん» 返信・更新ともに遅れてすみません！研修編追加いたしましたので、読んでいただければ嬉しいです。不甲斐ない作者ですが、今後ともよろしくお願いします。 (2022年1月23日 13時) (レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - やっぱり更新停止しちゃったんですか、？寂しいです(;´Д⊂) (2021年12月21日 18時) (レス) @page32 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
yui39cluesdrgnb(プロフ) - 私は結構三好くんルート（原作キャラは仲のいい友人落ち）いいなと思いました。彼氏公認でいつまでも仲のいい友人とバカやってるのって見てるだけでも楽しそう (2021年7月22日 16時) (レス) id: ea9a43b73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にはろ | 作成日時：2021年5月16日 22時
