【HQ】ゴミ溜め四人衆、見参。【稲荷崎】

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部屋から戻ってきて、お湯の沸騰を待つ。


本当はかやくを麵の下に入れた方がいいらしいが、面倒くさいのでそのまま入れた。

ちなみにこれで何度かかやくが溢れて失敗したことがある。


お湯が沸いたので各々注ぎ入れ、暫く経った頃。


「あ、ヤバい時間見んの忘れとった」

「もういいんじゃね？」

「早くない？それは」

「あと２分」

「全然まだじゃん」


しっかり待ち、麵を湯切る。

角名が「俺湯切りガチ勢だから」と言ってめっちゃ切り出したのにはビビったが、ラッキーと思い直して私の分もやらせた。

私のかやく全部出たね。


4人揃って食卓に着く。

麺を啜りながら、泉川が言った。


「お盆は50人くらいおったやんな」

「夏は大会とかあるじゃん。もう58期も引き上げたし」


稲高で冬に大事な大会があるのはバレー部くらいだと思う。

アンコンは全員出るわけじゃないし。


「てか、これからご飯どうする」

「それはそう」


一番の問題である。

寮母さんも食堂も休みになってしまったので、夏と違って自分たちで調達しなければならない。


「作る？」

「あ、俺お湯も沸かせへん。すまん」

「俺もパス」


役立たずが半分だった。

するとやはり名乗り出たのは三好くんで。


「俺、多少ならできるけど」

「私もやるよ」

「や、俺部活無いし。任せてくれよ」

「マジ？恋した」

「よく言う」


彼は笑って言った後、少し考えてから再び口を開く。


「3人は、部活何時から何時まで？」

「俺は8時から。6時までやった気ぃする」

「同じく」

「私も」

「じゃあ、朝7時、夜７時。それ以外に食いたければ自分でやる」

「異議なし」

「なーし」


角名と目が合った。

めっちゃ楽しみになってきたな。





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