バレー部に入る。 ページ5
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「まあ来たらホントにAいたし、結果オーライでしょ！」
「それいなかったらどうしてたの……」
豪快に笑う花那の後ろからもう一人、ひょこ、と顔を出した。
「バレー部って、ここ？」
「わ！君もバレー部？」
「おー！加瀬帆夏！三組！」
コミュ力の高い同士一瞬で打ち解けている。
どうやら同じ人種のようである。
するとさらに一人、こちらは結構のんびり、というか気怠そうに歩いてきた。
「ちょっと加瀬、落ち着いて……」
「ちひろ遅い！」
「あんたが早い」
この子もバレー部志望のようだ。
同じようなセンター分けウイングスパイカーを知っている。
常に寝てたもんな。
元気にしてっかな。
「君もバレー部？」
「……うん」
「小島ちひろ！三組！」
勝手に紹介をした帆夏を他所に、ちひろはひとつ欠伸をした。
暫く四人、いや主に二人が盛り上がっていると、廊下の向こうから先輩と思しき人影が歩いてきた。
「先輩だ！結せんぱーい！」
「知り合い？」
「うん！中学一緒！」
そう言って駆けていった帆夏は、その結先輩にいきなり抱き着いた。
やがて先輩が体育館の中に入って来ると、花那が目を細めて小さく呟く。
「……思ったより少ない」
その数七人。
一年を入れれば十一人。
これが全てではないかもしれないが、強豪にいた花那にとっては桁一つ分違う人数だ。
しかし落胆した様子はない。
「わくわくするなあ……！」
帆夏も同じ様子で目を輝かせている。
人生楽しそうだな。
ちひろは、まあ、眠そうというか。
とりあえず、私の高校バレー生活は、この三人と三年間を共にするようだ。
期待していた人物がいなかったことには、少し、ほんの少しだけ、落胆した。
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小島ちひろ(こじまちひろ)
烏野高校 １年２組
バレーボール部
ポジション：セッター
身長：165.3�� 体重：55.3��
(高校1年4月現在)
誕生日：9月6日
好物：枝豆
最近の悩み：いくら寝ても眠い
能力パラメータ(5段階)
パワー：２/スピード：３/テクニック：４/頭脳：５/スタミナ：３/バネ：２
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作者名：にはろ | 作成日時：2020年3月5日 18時
