及川妹、リベロになる。 (ページ43)

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告白。ページ43

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「へーっ。学校ドコ？やっぱ新女？」

「烏野です！」

「だからなんでお前が」

「烏野？」

また烏野という単語に反応した牛若。
やっぱり怖いわ。

「あー、なんか最近ちょこーっと強いらしーね。変な速攻使うトコでしょ」

ちょこっと、を強調して言う天童さん。

いやまあ白鳥沢からしたら烏野なんて脅威でも何でもないわな。

そのまま一行は隣の席に座り、会話を始める。

「……なんだ」

そう呟いた私に、五色が不思議そうに言う。

「どうした？」

「いや、徹が牛若さんのことめちゃめちゃ嫌いだからさ。どんな嫌な奴かと思ったら普通にいい人じゃんと思って。あ、それと」

五色がシャーペンを動かす手を止め、こちらを見た。

「私、セッターやめたよ」

「……は？」

「リベロやってる。今は」

「は？え、は？」

状況が呑み込めないといった様子の五色。

テーブルから身を乗り出してきたので思わず後退った。

「セッターやめたって、どういうことだ！」

結構な大声で言ったので、隣の席が全員此方を向いてしまった。

「そのままだよ。お願いだから落ち着いて座って……」

「え、妹ちゃんセッターじゃないの？」

「あ、はい、まあ、あの……はい」

言わんこっちゃない。

天童さんが食いついてきてしまった。