【トリコ】小松成り代わり夢１【修業の合間編】

グルメ１４５ー２２ ページ34

「オレさっき食ったぞホラ！！」

取り出されたのはまさしく金色に輝いたパチンコ玉くらいの種

〈！？えーー！？〉

数十万分の１の確率に驚かない人間はいないだろう

〈イキナリ見つかったぁーっ！！〉

先ほどより強い歓声が

〈またもや「食男」が誕生日だーっ！！〉

トリコに注目が集まる

〈む！？〉

食男に目線を向けた

〈と言うかあなたは…！！〉

アナウンスの人が気づく

〈ト…トト…〉

Aと彼がコンビになったことは世間では知られていないのだ

〈トリコだぁーっ！！〉

驚かれるのも無理はない

〈なんと美食屋トリコです！！〉

興奮気味の声

〈トリコは強力な“食運”も備えていたーーっ！！〉

「ふっふっふ」

響き渡る大きなアナウンスにパーポーが笑う

「生きるということは腹が減るということ…幸福はまず、食べることから始まる…」

どうやら彼は本殿からイベントを見下ろしていたようだ

「“食運”は腹を…心を…命を…人生を満たしてくれるもの…」

彼の呟きはーー

「故に参拝客はみなアカシア様の“食運”にすがりつく…」

参拝客の誰１人として聞くことはないだろう

「自らの利益のために必死であやかろうとする…」

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