僕は君を心で愛す inar -2- (ページ21)

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慧side

今日もいつも通り学校に行く

いつも通り、授業を受ける

そして家に帰る

そう、思ってた

だけど今日だけはいつも通りの1日じゃなかった

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"大貴が転校した"

そう友達から聞いたのは
1時間目が終わってすぐのことだった

俺は頭が真っ白になった

慧｢は…どこ、に…？｣

｢誰にも行き先教えてないらしい…。｣

誰にも言わず、大ちゃんは
この学校を去ったっていうこと…？

俺は授業がもうすぐ始まるとか
何も考えずに大ちゃんのクラスに行った

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慧｢山田！！｣

俺は山田を見つけて呼び止めた

涼｢慧、ここでは涼介『そんなことより！！』
、ﾊｧ…大貴のことですか？｣

山田は俺を冷たく見据えて言った

涼｢俺も大貴の転校の理由は
分からないし、行き先も知らない…
つまり、大貴とはもう会えませんよ。｣

慧｢なんでっ…！｣

涼｢電話もメールも繋がらないみたいですし、
先生以外、誰も行き先は知らない…。｣

だったら賢い先輩は分かりますよね？

山田は薄笑いを浮かべた

慧｢っ…。｣

こいつさえいなければ
俺は大ちゃんと今まで通り過ごせてたのにっ…！

慧｢あの画像今すぐ消せよ！！｣

俺は感情が爆発して山田の胸ぐらを掴んだ

涼｢あんな画像、
慧と付き合ってからすぐに消したけど？笑｣

は…？

俺と付き合ってからすぐに消した…？

涼｢あんな画像、俺がずっと
持ってる訳ないじゃないですか笑｣

警察に通報されたら終わりですからね

じゃあ俺はただ山田に騙されただけ…？

騙されたことに気づいていたら
大ちゃんを失わずに済んだ…？

俺は力が抜けて山田から手を離した

涼｢じゃあ、そういうことなんで。｣

チャイムが鳴って山田は教室に戻って行った

俺も教室に戻らないといけないのに
体が動かなかった…

俺は、これからどうすればいいの…？