僕は君を心で愛す inar -2- (ページ11)

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慧side

朝学校に登校してくると
俺のクラスの教室に大ちゃんがいた

慧｢っ…。｣

話しかけたいのに、話しかけられない…

大ちゃんの手には昨日俺が貸した傘があった

わざわざ、返しに来てくれたんだ…

俺は画像のことがあるので遠くで隠れて見ていた

.

大｢伊野尾先輩に傘を返しに来ました。｣

｢慧ならまだ来てないけど…？｣

それより、今日の放課後どう…？

慧｢っ…。｣

クラスの男子が大ちゃんを誘っていた

やめて、大ちゃん…行かないで…

俺は理由がどうであれ、
大ちゃんを裏切ってしまった

なのに、独占したいって思う…

最低だ、俺…

.

大｢俺…好きな人出来たんで、
そういうのはもうやめにします。｣

慧｢え…。｣

好きな、人…？

｢｢｢えぇっ！？！？！？｣｣｣

大ちゃんが衝撃発言した後、
すぐに男子が騒ぎ出した

好きな人って、誰だよ…

俺以外、好きにならないで…

｢そいつの名前は！？｣

大｢…もう叶わないから、諦めたんですけどね笑｣

慧｢諦めた…？｣

もしかして、俺のこと…？

俺、自惚れしていいのかな…

.

｢あれ、慧…？お前こんなところで何してんの？｣

クラスの男子が話しかけてきた

慧｢っ…あ、いや…笑｣

大ちゃんの話を盗み聞きしてたなんて
言えないから俺は笑って誤魔化した

｢…？教室入ろうぜ。｣

そう言って俺の手を引いた

慧｢ぇ、ちょっと…。｣

まだ、大ちゃんいるのに…