君がくれたもの 石川慎吾 ページ20
"10年後の8月、また会おうな"
あの日の夏の終わり、私はあなたと約束をした。
___________________________________
夏の暑い放課後___
帰り道、あなたは私に声をかけてくれた。
慎吾「一緒に帰らん?」
私はとても照れくさくて、多分赤くなっていた顔を
カバンで隠した。
でもね、ほんとはすごい嬉しかったんだ。
それからあなたとは仲良くなって色々な所に
連れていってくれた。
2人の秘密基地なんて作ったよね。
嬉しくて、楽しくて、こんな気持ち初めてだった。
でも、そんな私たちにさよならが近づいていた。
夏休みもあと少しで終わっちゃう
だからお願い、この日だけは雨は降らないで。
時には喧嘩をしたりして、悲しくて寂しくて
1人で秘密基地にいたりした。
けどあなたは、
慎吾「いると思ったよ。」
私の大好きな笑顔が、私を見つけてくれた。
ほんとにあなたは素敵な人だった。
私は知ってたよ
あなたが"ありがとう"って叫んだこと。
きっと大人になっても忘れないだろうな、って。
____突然の転校
私は引っ越さなきゃいけないことになった。
私はどうすることもできなくて、あなたには黙っていたけれど、
慎吾「…転校、するんやな。」
そんな悲しい顔はやめて。私だって悲しい。
けど、またいつか会えるでしょう?
堪えきれないこの思い。そしてあなたは口を開いた
慎吾「…会えんくても、悲しないで。手紙書くし、
電話もするし、色々ある。」
慎吾「やから……忘れないでな、俺のこと」
いつもの秘密基地が違うように思えた。
____そこから私たちは夕方から夜までずっと話した
慎吾「ほんまに、行くねんな…」
「うん、…ごめんね。」
慎吾「なんであやまんねん、悪ないのに…」
「もっと一緒に遊びたかったな。いっぱい話したりして、この秘密基地もたくさんいれば良かったな」
慎吾「せやな。なんか、寂しいな…」
そしてからあなたは涙を流した。
その涙、今も覚えてる。星が見えないほど泣いてた
慎吾「10年後の8月、また会おうな」
「……うんっ」
会えることを信じて
私は力強く頷いた。
____そして次の日。
お父さんの車に乗ってそろそろ出発。
あぁ、この場所もあの日々も大好きだったな。
もう行くみたい。…ありがとう、またね。
慎吾「おい!!」
大好きな声が、心に響いた」
東京サマーセッション→←LOVE LOVE LOVE 藤浪晋太郎
39人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かほべえ(プロフ) - sugar saltさん» いやぁ、ありがとうございました! 思わずニヤニヤしてしまいました(笑) カープファンなので、またリクエストするかもです! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 0d05787f0f (このIDを非表示/違反報告)
sugar salt(プロフ) - かほべえさん» リクありがとうございます!菊池選手できました!素敵なリクエストで…♪ちゃんと猛アタックできてましたかね笑…またのリクエストお待ちしてます!ありがとうございます! (2016年8月14日 22時) (レス) id: d115f3dbdb (このIDを非表示/違反報告)
かほべえ(プロフ) - カープの菊池選手に一目惚れされ、猛アタックされたいです! 最後は女の子の方が負けちゃう…のが見たいです♪ (2016年8月14日 14時) (レス) id: b283cdc98a (このIDを非表示/違反報告)
まりも - sugar saltさん» ありがとうございます!ませていただきました☆切ない部分のところが、よかったですし彼の雰囲気も控えめな所が本人と被ってお話にのめり込めました♪ (2016年7月26日 22時) (レス) id: cc2b693a48 (このIDを非表示/違反報告)
sugar salt(プロフ) - さなさん» いえいえー!きゅんきゅんしてくれたなんてありがとうございますっ!またリクエストお待ちしてます!m(_ _)m (2016年7月18日 15時) (レス) id: d115f3dbdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sugar salt | 作成日時:2016年6月25日 16時