手紙。☆柳田悠岐 ページ1
Yuki side
『あー、全然打てん…』
ここ最近、ずっと打撃不振。
去年、トリプルスリーを取った重圧っていうか何ていうか。
打席が回ってくる度に、ここで打たんと、って思ってしまう。
だから、さらに空回り。
テレビでもずーっとこのこと言われよるし。
正直、ほっといてくれって思う。
ドームの駐車場の出入口とか、空港とかでよく出待ちしてる人がいるけど、
みんな
�爐い弔皹�援してます！��
とか
�爛�ータのファンです！��
とか
�爐發辰抜萃イ辰討�ださい！��
ばっかり。
いや、嬉しいんよ？
嬉しいんやけど…
頑張れ、って言われても、いつも頑張っとるわって思ってしまう。
頑張っても頑張っても打てんのや、って。
今日も、そればっかりやった。
でも、ひとりだけ、違う子がいた。
｢っあ、あの…！｣
『ん？』
｢これ、後で読んでください！｣
『あっ、ありが……』
お礼を言う前に走ってどこかへ行ってしまった。
それは、20歳ぐらいの女の子。
控えめな印象だった。
それが逆に印象強くて。
やけ、家に帰ったら絶対読もうって思った。
その手紙を取り出すと、封筒には可愛らしい字で
�猝�田選手へ��
と書いてあった。
封筒を開けて、紙を取り出して、開いてみる。
するとそこには、
��1人で抱え込まないでください��
この一文だけ。
でも、それがかなり心に響いて。
ああ、あの子はわかってくれとるんや、って。
もう一度、会ってお礼が言いたい。
けど、それはきっと無理。
あの子に伝わるように、俺はホームランを打つ。
そう決心した。
俺、やっぱもっと頑張らんといけんな。
それを気づかせてくれたあの子に感謝。
ありがとう。
Aちゃん。
fin.
________________________________________
はい。第1話目は、柳田選手で書かせていただきました。
キュンキュン要素皆無ですね。
眠気眼で書いたので、グダグダです。
本当にすみません。汗
読んでいただき、ありがとうございました！
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作者名：澪 | 作成日時：2016年7月3日 22時
