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みっくんが立ち止まって、吉川さんからもらった手作りチョコのことを話し始めた。


突然どうしたのかと思ったら、さっき会社で葵に会って、何か言われたらしい。


そういえばこの前電話したときに、葵にチョコのこと話したっけ。









私が駅前広場にあるベンチに腰掛けると、みっくんも隣に座った。




「ごめんな?でもホントにやましいこととか何も無いから。
ただ、わざわざ言う必要も無いかなと思って…」



「うん…。余計な誤解させたくなかったってことでしょ?別に疑ってないよ。ただね〜」



「ただ?」



「やっぱり向こうはまだ諦めてないんだな〜って思ったの。強敵がいつも側に居るのかと思ったら、なんかどんよりしちゃっただけ」



「A…」



みっくんが私の手を取る。



「フフっ。そーゆーテンションで葵にも話したから、きっと心配してくれたんだね」



「だろうな〜。
"そもそも手作りチョコを受け取ること自体、どうかと思いましたけど"って言われたよ。
正直、そこまで深く考えずにもらっちゃったからさ」



「ん〜、受け取るかどうかは、渡す方の気持ちがどういうものかによるだろうけど…」



「別に告られたりしてねぇよ?例えされても、もちろん断ってるけど」



「そお?良かった〜笑。
で?その手作りトリュフは美味しかったの?」



「んーまあまあかな」



「ふーん。顔に美味しかったって書いてあるけど?笑」



私はみっくんの顔を覗きこんだ。



「えっ笑?んなわけねーだろ〜」






いつも通りの私たちに戻って、駅に向かって歩き出した。









自分から聞くなんてできなかったから、言ってもらえて少しスッキリした。


私だって、彼氏がバレンタインにチョコをもらってくることぐらいでいちいち妬いたりはしない。


自分の彼氏がモテるのは、心配な半面、嬉しいことでもある。


ましてや、私の彼氏はみっくんだ。


モテるのは付き合う前から分かってた。

だから、付き合ってからも多少のことでは私も動じなかった。


これからもそのつもりだ。









…でもそれは、相手による。

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設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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由貴(プロフ) - こんばんは凄く良いですね!!続きが気になります!! (2015年6月24日 0時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - アクビさん、お久し振りです。ひとまず仲直り★といったところでしょうか…。今後、また何かが起きる予感?!ですが、よろしければご覧くださいね。 (2015年6月22日 14時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
アクビ(プロフ) - みっくんと藤澤さん仲直りしてくれてよかったあ。何気にめっちゃ心配してました(^_^;) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 955e42d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 光香子さん、いつもご覧頂いてるようで、ありがとうございます。私もラブラブなシーンを書きたいと思ってるんですが…笑。引き続きよろしくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - まなたろさん、みっくんを応援してあげてください笑!今後ともよろしくお願いします笑…★ (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2015年5月26日 22時

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