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27 北山side ページ27

あっ!来たっ!

と思った次の瞬間…


Aの隣で楽しそうにしてる男の姿も見えた。









…玉森くんだ。







車に少しずつ近づいてくる二人にバレないように、俺は身をかがめて様子を見ていた。



そして二人は駅には行かずに、そのまま近くの駅ビルの方へ入って行った。









ふと今朝の悪夢を思い出して、一気にブルーな気持ちになる。

……来るんじゃなかったな。









低いテンションのまま会社に戻ると、まだ何人か残っていた。




「あれー、ミツさん直帰じゃなかったんですか?」


二階堂がコーヒー片手に給湯室から出てきた。


「あ〜…ちょっとな」



あのまま帰って一人で居たら、また余計なこと考えちゃいそうだったし、なんとなく会社に戻ってきた。

自分の席に座り、カバンから資料を出して何となくそれを眺めていると、二階堂が俺を見て言った。



「…ミツさん、何かトラブルっすか?」


「え?」


「いや、なんか難しい顔してるから…」


「あー違う違う。なんでもねーよ」


「じゃー…Aさんと何かあったとか?」


「……」


資料をまとめる手が止まる。



「あ、すいません…」


「いや、当たってるよ」


「マジすか?まさかフラれたとか…」


「フラれてねーし!てか、何で俺がフラれる前提なんだよ!」


「え、あーそういう意味じゃ…」


「あぁ〜、でもマジでフラれたらどうしよ…」


俺は机に突っ伏していた。


「ミツさん…」









はぁ…玉森くんか。

藤ヶ谷くんのことで存在忘れてたけど、最初に会ったときから、俺の中では要注意人物に認定されてた。

こんな若くてイケメンがライバルとかになったらやだな〜って思ってたし。









「Aさんも、悩んでるみたいですね…」


「みたいだな…」


「でも、それだけミツさんのことを真剣に考えてるってことですよね」


「そうかな…」








案外、次の新しい恋に向けて走り出してたりして…









ハッ!

いかんいかんっ、マイナスに考えないように会社に戻ってきたのに…









「ニカっ、今夜付き合え。残業手伝ってやる」


「えっ、マジすか?メッチャ助かりますよ〜!」







結局それから一時間くらい残業して、そのままニカと飲みに行った。

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設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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由貴(プロフ) - こんばんは凄く良いですね!!続きが気になります!! (2015年6月24日 0時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - アクビさん、お久し振りです。ひとまず仲直り★といったところでしょうか…。今後、また何かが起きる予感?!ですが、よろしければご覧くださいね。 (2015年6月22日 14時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
アクビ(プロフ) - みっくんと藤澤さん仲直りしてくれてよかったあ。何気にめっちゃ心配してました(^_^;) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 955e42d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 光香子さん、いつもご覧頂いてるようで、ありがとうございます。私もラブラブなシーンを書きたいと思ってるんですが…笑。引き続きよろしくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - まなたろさん、みっくんを応援してあげてください笑!今後ともよろしくお願いします笑…★ (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2015年5月26日 22時

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