23 藤ヶ谷side ページ23
｢そっか…まあ必要かもしれないな。一旦落ち着いて考えてみたら？｣
｢うん、そうする｣
藤澤と食堂で会い、北山さんと距離を置くことになったと聞いた。
北山さんは、どうやら俺と藤澤の関係を疑ってたらしい。
会う前から印象悪いんだな…俺。
｢なんかゴメンな？俺も疑われるようなことしてるつもりは無かったんだけど…
あの時ちゃんと挨拶できてればちょっとは印象変わったのかなー｣
｢ううん、藤ヶ谷くんは何も悪くないから。むしろ、あの二人のあの場面…藤ヶ谷くんが一緒に居てくれて良かったし｣
｢やっぱり違ってたんだな。ピアスのことも、その場に仲村の彼氏も居たなら、きっとホントなんじゃない？｣
｢まあね…。二階堂くんに関しては、その事で葵にだいぶ怒られたみたいだから、ちょっとかわいそうなぐらい。笑｣
｢仲村の怒ってる姿が目に浮かぶな〜笑｣
｢怒ってたよ〜。葵から電話掛かってきて、二階堂くんがわざわざ謝ってくれたんだけど、彼も別に悪くないから、却って申し訳なくて｣
そんな話をしながら食堂を出て、エレベーターを待つ。
｢そういえば、ピアノの練習進んでんの？｣
｢ボチボチかな〜。って言っても、まだみんなで集まって練習できてないから、合わせてみないと分かんないよねー｣
藤澤は、今度の渉の結婚式で、剣道部のメンバー何人かと余興をすることになっていて、内容は生演奏での歌ということで、藤澤はピアノを弾くらしい。
ちなみに俺は、当日受付をすることになってる。
｢楽しみだな〜。お前のピアノ聞くの高校以来だし｣
｢緊張するよね〜絶対｣
高３の合唱コンクールで、藤澤はピアノで伴奏をしていた。
…思えばあの頃の俺は、歌いながら藤澤のことをずっと見ていたような気がする。
ベタだけど、やっぱりピアノを弾く姿とかを見ると、普段とのギャップみたいなものを感じて、キュンとしたりしてた。
…やっぱりあの頃の俺は、彼女に恋してたんだな。
じゃあ今は…どうなんだろう？
俺は、女性の前ではちゃんとしなきゃっていうスイッチが入る。
優しくて、頼れて、スマートで…
そういう自分で居ることを心がけて来たし、これからもそうでありたいと思ってる。
だけど、藤澤の前では素の自分で居ることに気付いた。
空気感が心地よくて、スイッチが自然とオフになるような気がして…
俺は、もう一度彼女に恋してるんだろうか…？
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由貴(プロフ) - こんばんは凄く良いですね!!続きが気になります!! (2015年6月24日 0時) (
レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - アクビさん、お久し振りです。ひとまず仲直り★といったところでしょうか…。今後、また何かが起きる予感？！ですが、よろしければご覧くださいね。 (2015年6月22日 14時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
アクビ(プロフ) - みっくんと藤澤さん仲直りしてくれてよかったあ。何気にめっちゃ心配してました(^_^;) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 955e42d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 光香子さん、いつもご覧頂いてるようで、ありがとうございます。私もラブラブなシーンを書きたいと思ってるんですが…笑。引き続きよろしくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - まなたろさん、みっくんを応援してあげてください笑！今後ともよろしくお願いします笑…★ (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2015年5月26日 22時
