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「ありがとう、玉森くん」


「いや、それより大丈夫ですか?腕…結構掴まれたんじゃないですか?」


玉森くんの手が、私の腕にそっと触れた。


「うん、コートの上からだし大丈夫」


「ならいいですけど。
今の人って…元カレとかですか?」


「ううん、私の友達の元カレなの。ちょっとしつこいみたいで」


理子の名前を勝手に出すわけにはいかないよね。


「そうなんですか…。でも、気を付けて下さいね?なんかあったら言ってください」


「うん、ありがとう。とりあえず今日は、あっちの駅から帰ろっかな」


「じゃー俺も。送ります、心配だし。あ、遠慮とかナシですよ」


「フフっ、ありがとう。心強いよ」






玉森くんとは途中で別れて、みっくんとの待ち合わせ場所に向かう。


理子にはあの後、すぐにLINEを入れてさっきの出来事を報告した。


マコトさんが役所の前で待っていたこと。

私に詰め寄ってきたこと。

玉森くんが助けてくれたこと。






てか、まさかホントに職場まで来るとはね…

さすがにちょっと不気味だったから、玉森くんが来てくれて良かった助かったな。

理子…大丈夫かな。







そんな心配をしながら電車に揺られ、しばらくして待ち合わせの駅に着いた。

いつもと反対側の駅から乗ると大分遠回りになるので、みっくんには、残業が長引いて30分ぐらい遅れると連絡しておいた。







「ごめんねっ、お待たせ」


改札を出たところのベンチに、みっくんが座っていた。


「おー、おつかれぃ。残業大変だったな〜」


「あ、うん。ごめんね?待たせて。お腹すいたよね」


「減った〜、行こうぜ〜」









みっくんと二人でこじゃれた居酒屋に入る。

たわいもない話をしながら食べて飲んで、気づけば二時間が過ぎていた。




店を出て、駅までの道のりを歩いていると、

みっくんが、いつもより少し低めの声で私を呼んだ。


「A」


「ん?」


「あのさ…バレンタインの日にさ、冷蔵庫に入ってたやつのことなんだけど…」

2 玉森side→



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設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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由貴(プロフ) - こんばんは凄く良いですね!!続きが気になります!! (2015年6月24日 0時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - アクビさん、お久し振りです。ひとまず仲直り★といったところでしょうか…。今後、また何かが起きる予感?!ですが、よろしければご覧くださいね。 (2015年6月22日 14時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
アクビ(プロフ) - みっくんと藤澤さん仲直りしてくれてよかったあ。何気にめっちゃ心配してました(^_^;) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 955e42d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 光香子さん、いつもご覧頂いてるようで、ありがとうございます。私もラブラブなシーンを書きたいと思ってるんですが…笑。引き続きよろしくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - まなたろさん、みっくんを応援してあげてください笑!今後ともよろしくお願いします笑…★ (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2015年5月26日 22時

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