1 ページ1
「ありがとう、玉森くん」
「いや、それより大丈夫ですか?腕…結構掴まれたんじゃないですか?」
玉森くんの手が、私の腕にそっと触れた。
「うん、コートの上からだし大丈夫」
「ならいいですけど。
今の人って…元カレとかですか?」
「ううん、私の友達の元カレなの。ちょっとしつこいみたいで」
理子の名前を勝手に出すわけにはいかないよね。
「そうなんですか…。でも、気を付けて下さいね?なんかあったら言ってください」
「うん、ありがとう。とりあえず今日は、あっちの駅から帰ろっかな」
「じゃー俺も。送ります、心配だし。あ、遠慮とかナシですよ」
「フフっ、ありがとう。心強いよ」
玉森くんとは途中で別れて、みっくんとの待ち合わせ場所に向かう。
理子にはあの後、すぐにLINEを入れてさっきの出来事を報告した。
マコトさんが役所の前で待っていたこと。
私に詰め寄ってきたこと。
玉森くんが助けてくれたこと。
てか、まさかホントに職場まで来るとはね…
さすがにちょっと不気味だったから、玉森くんが来てくれて良かった助かったな。
理子…大丈夫かな。
そんな心配をしながら電車に揺られ、しばらくして待ち合わせの駅に着いた。
いつもと反対側の駅から乗ると大分遠回りになるので、みっくんには、残業が長引いて30分ぐらい遅れると連絡しておいた。
「ごめんねっ、お待たせ」
改札を出たところのベンチに、みっくんが座っていた。
「おー、おつかれぃ。残業大変だったな〜」
「あ、うん。ごめんね?待たせて。お腹すいたよね」
「減った〜、行こうぜ〜」
みっくんと二人でこじゃれた居酒屋に入る。
たわいもない話をしながら食べて飲んで、気づけば二時間が過ぎていた。
店を出て、駅までの道のりを歩いていると、
みっくんが、いつもより少し低めの声で私を呼んだ。
「A」
「ん?」
「あのさ…バレンタインの日にさ、冷蔵庫に入ってたやつのことなんだけど…」
247人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
由貴(プロフ) - こんばんは凄く良いですね!!続きが気になります!! (2015年6月24日 0時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - アクビさん、お久し振りです。ひとまず仲直り★といったところでしょうか…。今後、また何かが起きる予感?!ですが、よろしければご覧くださいね。 (2015年6月22日 14時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
アクビ(プロフ) - みっくんと藤澤さん仲直りしてくれてよかったあ。何気にめっちゃ心配してました(^_^;) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 955e42d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 光香子さん、いつもご覧頂いてるようで、ありがとうございます。私もラブラブなシーンを書きたいと思ってるんですが…笑。引き続きよろしくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - まなたろさん、みっくんを応援してあげてください笑!今後ともよろしくお願いします笑…★ (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃ | 作成日時:2015年5月26日 22時