9 ページ9
二階堂くんと、ひったくりの悪口を一通り言い合って一息つく。
「それにしても、なんかこうやってAさんと話してると、葵にさんと付き合う前のこと思い出すな〜。あの時はAさんが居てくれてマジで心強かったです」
二階堂くんはビールを飲みながら話始めた。
「ちょうど去年の今ごろだっけ。二階堂くんすっごい悩んでたもんね〜。今となっては、勇気だして告白して良かったじゃん」
「まぁいつも怒られてばっかりですけど。笑」
「アハハっ、その光景すぐ想像できる〜笑」
二人で笑っていると、二階堂くんが急に真面目な顔して聞いてきた。
「あの、Aさん…」
「ん?」
「こんなこと聞いていいのか分かんないですけど…、ぶっちゃけ藤ヶ谷さんとはどうなんですか?!」
「え、どうって?」
「その、アレです…友達以上の関係だったりするんですか?」
「え?!何で?そんなんじゃないよ〜。
…あ、葵がまたテキトーなこと言ってんでしょ。ったく…葵は藤ヶ谷くん推しだから。笑」
「みたいっすね。この前藤ヶ谷さんとAさんを見たって話した時も、"そりゃ良かった〜"とか言ってたし。ミツさんのこと嫌いなのかな…」
二階堂くんは、悲しそうな顔で呟いた。
「嫌いとかじゃなくて、心配してくれてるだけだと思うよ?私も色々グチったりしちゃったから。
でも…二階堂くんは、みっくんのことすごく慕ってるもんね」
「ん〜そうっすね。俺が入社した時から色々面倒みてくれて、今もなんだかんだ世話になってますから」
「いい先輩なんだ。みっくんも二階堂くんのこと可愛いんだろうな〜って思うよ」
さっきから、二階堂くんの表情はどこか浮かない。
ずっと、手に持ったグラスを見つめながら話し続けてる。
「ミツさんには、仕事だけじゃなくて恋愛のこととかも相談に乗ってもらったりして、スゲー尊敬してるんです」
「そっか…」
「ミツさんとAさんって俺の憧れで…なんていうか、お互いのこと分かり合えてるような…お互いを必要とし合ってる感じがして好きなんです」
「そう?なんか照れるな〜」
「でも…葵さんが前に、ミツさんのあのフレンドリーさは、恋愛面では諸刃の剣だって言ってました」
「あっ、私も言われたソレ」
「Aさんもそう思いますか?」
二階堂くんは、私に視線をずらして聞いてきた。
「ん〜…まあ思うかな」
576人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
北山さん大好き - 凄い夢のようでした。北山さんと恋人や結婚だなんて凄いと思いました。ずっと夢見てみたいです。 (2020年6月9日 14時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - kanako2735さん» はじめまして、コメントありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです★不定期更新てすが、良かったらその後のお話もご覧下さいね。感想お待ちしています。 (2016年1月30日 16時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
kanako2735(プロフ) - はじめまして!今日1話から1日かかって全部一気に読ませていただきました!笑とても読みやすく、ハラハラドキドキでした。みっくんのプロポーズ凄くよかったです。違う話も覗きに行きますね!これからも楽しみにしてます!! (2016年1月29日 23時) (レス) id: 5866981bfb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ライラさん、コメントありがとうございます。正直、誰とハッピーエンドにしようか迷った時もあったんですが…喜んで頂けたようで嬉しいです★また、番外編にも遊びに来てくださいね。 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - よかったです〜!゜+(。ノдヽ。)゜+。誰にいくのか最後まで分からず、私ならもう玉ちゃんで…みっくんもうやめとこ…やっぱり太ちゃんか?と私の中ではブレブレでしたが、途中から主人公のみっくんへの一途さがハッキリしてきて、最後まですごく納得がいくお話でした♪ (2015年11月27日 9時) (レス) id: 9ebc20e9df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃ | 作成日時:2015年11月1日 17時