Guilty～あの場所で待ってる～ (ページ4)

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ルールページ4

久しぶりに彼と話すこの時間は、あたしにとって心地いい時間。

でも、彼はﾁﾗﾁﾗと腕時計を見ていた。

この心地いい時間はほんの一瞬、、

彼は長針が12を指すと言うんだ。

剛「そろそろ帰らなきゃ。。」

会ってまだ30分。。

「そっか。。」

剛「帰ろう？」

彼はそう言って、あたしの手を握る。

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

夢の世界は一気に変わる。現実の世界は、寒くてみんなｾｶｾｶと歩いて忙しそうだ。

あたし達は寄り添いながら歩き出した。

ゆっくり、ゆっくり歩いた。

周りから見たらきっと、幸せに見えるのだろうか。。

電車に乗ると、さっきゆっくり歩いたのが無駄のようにいつもの速度で動き出した。

1駅、1駅。。

゛次は～駅です……゛

そのアナウンスが流れると、あたし達はゆっくりと手を離した。

もう、こんなルールにあたし達は慣れていた。

手が少し冷たくなってきた時、彼の最寄り駅に着いた。

剛「また、連絡するから」

彼はそう言って、頭をポンッと1回叩いた。

それと同時に電車は最寄り駅に着き、彼は降りた。

違う。。そんなんじゃない。。あたしが求めてるのは違う。。気づいたら、あたしも電車を降りていた。