Guilty～あの場所で待ってる～ (ページ22)

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狂った歯車ページ22

あの日から狂い出した。。

「あたしが最初に出会ってたら(泣)恋なんて普通にできたのにﾋｯｸﾋｯｸ…」

あたしは彼の胸で泣き崩れる…。

剛｢…後悔してる。。？俺と出会ったこと。｣

あたしは首を横に振った。

剛｢…健のお酒を飲まなきゃ良かった。あの時、喫茶店に行かなきゃ良かった。俺はAが不幸になるくらいならこんなの無かったら良かったのにって思ってた…。｣

｢…あたしは森田さんが入れば幸せだよ。。｣
あたしがそう言うと、彼はあたしを強く抱きしめた。

剛｢…愛してる。。｣

｢…あたしも｣

剛｢うん…。。だから…別れよう。｣
彼の口から吐息のように聞こえるその言葉。

｢え｣

剛｢俺達は…どんなに大きな罪を被る覚悟があっても絶対結ばれない。。でも、、このまま付き合っていったらAへの愛が深まるんだ…。。そしたら、Aをもっと泣かしちゃう…。｣

｢…あたしはいいよ。それでも。。｣

剛｢…｣

｢あたしはこれからも何も知らない…。あたし達は普通のカップルだよ…。。｣

剛｢…A｣

彼はあたしの名前を呼ぶ。

ゆっくり離れて、彼はポケットに入ってる指輪を薬指にはめた。

剛｢…結婚してるんだ。。別れよう。｣

ﾊﾟﾘｰｰｰﾝ
そんなこと知ってる…なんで改めて言うの？それを言ったら…終わっちゃう。。
何かが割れる音。それはあたし達の逃げ場所の崩壊した音だろう…。現実という世界に引き戻された。

｢…森田さん。。｣

剛｢現実は壊せないんだよ…A。。｣

気づけば、あたし達の狂った歯車は壊れて原型を失っていた。。