ページ８ ＢＡＳＡＲＡ ページ8
チャーミーさんに案内された厨で砥ぎ澄まされた刃物を使い獲物を屠る。
血も余すところなくいただいておかねば冬には餓死してしまうのを私は知っている。
今のご時世、お金よりも食料のやりくりが必要なのだ。
佐助「さすがっていうかなんて言うか…」
「こうでもしないと食料不足なんです。」
佐助「いやいくら昔からの癖とはいえ内蔵食べないで。」
「コクがあっておいしいんですよ？」
佐助「いやいやいや一応それでも足利公の娘だったよね？」
「それでもって何ですかなんかよくわからないの食べさせますよ」
佐助「これ魔法の鳥！美味しくないよ！？」
「なら食うまで。」
佐助「野蛮！！」
佐助がぎゃーぎゃー言ってるが気に留めている時間はない。
さっさと焼くなり凍らせるなりしないと腐ってしまう。
バサラの炎を使い魔法の鳥とやらを焼く。
猪はすでにチャーミーさんに渡し皆さんの食卓の上だ。
一日一食がすっかり身体に根付いている私は特に何も食べない。
冬はこうでもしないと…ね？
魔力の塊も食えば美味しいだろう。
私は氷のバサラでトリを固めた。
ヤミ「ん？誰かバサラ使ったか？」
「ああ、鳥を固めるのに」
慶次「ああメーアちゃん…そんな戸惑いもなく」
「だってこうでもしないと生きていけないんですよ？」
慶次「いやそうだけど……この国じゃあバサラは忌み嫌われるものだからさ」
「え？そうなんですか？てっきり今は全員が持ってるものだと…メレオレオナお姉さんとかよく使ってたので……。」
幸村・ヤミ「「ブッフォオオオォォォ！！！」」
突然ヤミ団長と幸村が噴出した。
他のいわゆる貴族層も驚いている。
ヤミ「お、お前あのアネゴレオン知ってるのか……？」
「昔狩りの仕方を知らぬ幼い私に、一から十までいろいろ叩きこんでいただきました。」
あの日々は忘れもしない辛い日々だった…
幸村「メレオレオナ殿は某の姉でござる‥‥‥。」
ラック「ふーん。王族に鍛えられたんでしょ？僕と一戦やろうヨ！」
マグナ「じゃあ黒の暴牛入団試験ってやつだな！」
佐助「あーまた始まった‥‥‥」
元親「いいじゃねえか！」
元就「ふん。馬鹿鬼め。」
元親「ああ？なんだと毛利？」
ラック「じゃ、始めよメーアちゃん♪」
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作者名：ヲノ原世津葉 | 作成日時：2018年5月5日 3時
