【戦国無双】あなた様と一緒にいれるのなら其ノ二【短編集】 (ページ8)

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手のかかる弟子 2 ページ8

目が覚めた場所はどこかの空き家

所々焦げていたりするあたりから戦があった場所なのだろう

Aは手足を縄で縛られていて身動きが取れなかった

そしてあろうことか服は脱がされ下着であった

『くそっくそっくっそ！！！おい！誰かいるんだろ！これを解け！なにが目的だ！』

力の限り叫ぶと男が1人入ってきた

「うんうんいいねぇ。口が悪いのが勿体ないよ、君みたいな美人。目的は特にないさ」

『はぁ？ならこれ解いて服返せハゲ！』

「私は禿げてなどいないさ。ほらご覧の通りさらっさら！」

『知らねぇよこれ解け』

「うーん困った。どうやら猿以下の頭らしい」

『はぁ？！猿よりは頭いいし！それより私の武器どこにやった！』

「安心したまえ、君の武器は預かってある」

『返せよハゲだるま』

「そうだなぁ･･･このまま頬って置くのもいいが･･･そうだ、君私の仲間にならないか？」

『嫌だけど』

即答だった

「何が嫌なのかな？こんなに美しい私の元で働けるのはとても光栄なことだと思うのだがね」

『あんたを美しいなんて思ったことはないね。あんたよりそこら辺の猪の方がまだ綺麗だ』

言うなればそれが相手にとって地雷だったのだろう

みるみるうちに顔を赤くして顔を蹴飛ばした

「さっきから！黙って！聞いていれば！この！小娘が！」

顔、腹、腕、足、次々とあざが増えていく

(痛てぇ･･･なにか仕込んでやがる)

攻撃がやんだのはしばらく経ってから

「はぁ･･･はぁ･･･頭冷やしとけ」

そういって小屋を出ていった

ぺっと血を吐き出すA

『いってぇ』

顔は血だらけ、体はアザだらけ。見るからに痛そうである

『情けな』

「あぁ情ねぇな」

突然聞こえた聞きなれた声

ばっと顔を上げると孫市が立っていた

『なんで･･･』

「ったく勝手に動くんじゃねぇよ。大分探し回ったんだぜ？あーあ疲れた。しっかしなんつー格好してんだよ。ほらこれ着とけ」

縄を解いて自分の上着ををよこした

『武器！私の武器は！？』

「ほらここにあっからまず服着ろ」

孫市が銃を取り出すと、よかったと安心した顔を見せた

「なんでこんなことになってんだよ」

『知らん。急に声かけられて断ったらキレられてあそこに連れてかれて、殴られた』

「それお前にも責任あるよな」

『知らね』

「まずは手当からだな」

『別にいいし』

「強がんなって」

孫市におぶられて2人は旅館へと歩き出した