ロシア領の私はある日突然北欧にかっされちゃいました!?パート2

55.再会 ページ7

『…っはぁ…』

呼吸を整え、リビングの椅子に座り背筋を伸ばす

かれこれ、10分ぐらいこの状態だ

ドクドクと、うるさい心臓の音を落ち着かすようにもう一度息を吸う


…来る

…あの人が

ずっと、会いたくて会いたくて…

手紙を読むたびに膨らんでいく暖かい気持ち

私に会う為に来てくれる

こんなに遠い場所へ

ただ、楽しそうだから来るだけ

そう手紙の文字は綴られていた

それでも嬉しい

私に会うために来てくれる、そう思えてくる

少し、うぬぼれすぎだろうか

それでもいい
会いたい



はやく、あの人に…




約束の5分前

出来ることなら時間の針を早めたい
焦らされている気持ちを押さえるように自分の手を握る

リビングには私しかいない

アイスが気を利かせて一人にさせてくれた


まだかな…



その時




「えーと…あ!ありましたよロシアさん!いやぁ…なかなか見つからなくて苦労しましたね」

「うふふ…!楽しみだなぁ…!」


『…!!』

声のする方へ顔を体ごと振り替える

その瞬間体全体に血が巡るのを感じ、心臓がこれでもかというほど再度鳴る

…来た!!

手足が震え、顔がひきつる

急いで玄関へ向かった







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リトの人気もっと出ないかな

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