: ページ18
その後授業も終わり、Aも魔法学校見学は終了した
外で風に当たればすっかり気分も良くなり、帰る頃にはいつもの様子に戻る
A「今日はありがとうございました」
レナータ「いいえ、私も楽しかったわ
それにしてもAは魔法の才能があるわ!
箒もコントロール抜群だし、他のみんなも驚いてたわよ!」
レナータの褒めちぎる様子に照れるA
今までは魔法騎士団の中にいて自分の実力が分からなかったが、同世代の子たちと並ぶと
どうやら自分は頭一個分飛び抜けているらしい
執拗にAを魔法学校へ入学することを進めるレナータ
彼女は才能のある子を見ると、育てたくなる体質のようだ
レナータ「もし学校が気になってくれたならいつでも入学手続きしてね!」
A「あ、はい……」
さすがに見学に来て入学する気が無くなったなど言えないAは、気持ちを胸の内に留めることにした
────────
レナータ「じゃあ、またね」
A「はい、今日は本当にありがとうございました」
ローラン「……」
校門から去っていくAを、ローランは教室の窓から眺めていた
ローラン「はぁ……」
そして大きなため息を一つ
ローラン「(振られた……)」
別に告白はしていないが、あの受け答えは誰がどう見ても振られただろう
悲しくて悔しいが、正直魔法帝ユリウスに勝てる気がしない
落ち込むローランに、同じクラスの男の子二人組が声をかけた
「大丈夫か?ローラン」
「今日見学に来た子となんかあった?」
ローラン「なんもねぇよぉ……」
「「(いや、確実に何かあっただろ)」」
「まあそんなに落ち込むなよ、何があったか知らないけど」
「そうそう、あんなにかわいい子がローランなんかと釣り合うはずないし」
ローラン「何があったか知らないのに勝手な思い込みをするな!!」
どうやら、ローランがAに寄せる想いは一方通行のようだ
何をすれば自分を見てくれるのか、ローランは姿が小さくなっていくAの背中をぼんやりと眺めるのだった
────── 番外編:魔法学校見学──────完
582人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そるてぃー(プロフ) - ひかるんさん» コメントありがとうございます!そうですね、夢主ちゃんがまた戦っている所私も書いてみたくなりました(*´ω`*)オリジナルか原作かどちらか分かりませんが、入れてみたいと思います! (2019年1月22日 17時) (レス) id: 4c470b8b97 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - また夢主が魔法で戦ってるところ見たいです! (2019年1月22日 10時) (レス) id: 1d8d6a9a43 (このIDを非表示/違反報告)
そるてぃー(プロフ) - 実花さん» ですよね!!もうユリウス様の「なんだか楽しいね」セリフにノックアウトですよ!普段肌を出さない人の肌出しは心臓に悪いです(笑) (2019年1月16日 13時) (レス) id: 4c470b8b97 (このIDを非表示/違反報告)
実花 - プチッとクローバー、私も見ましたよ〜!魔法帝も脱ぐとは思わなかったのでびっくりしました!けっこうエロかったですね〜(笑) (2019年1月16日 8時) (レス) id: fc20ff55d9 (このIDを非表示/違反報告)
そるてぃー(プロフ) - 泡雪凜さん» あけましておめでとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*´ω`*)私もランギルスとフィンラルは好きで、今後のロイヤルナイツ選抜試験をアニメでやるのを楽しみにしてます!更新頑張りますね! (2019年1月3日 23時) (レス) id: 4c470b8b97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そるてぃー | 作成日時:2018年11月4日 16時