１８．暴走 ページ19
リビングの扉の前には、焦凍が立っていた
恐ろしいものをみたような表情で焦凍は炎司とAの二人を見つめている
炎司｢部屋に戻れ、焦凍｣
焦凍｢嫌だ…………お母さん、泣いてる……｣
炎司｢戻れと言っている｣
炎司の本気な怒りに、さすがの焦凍も怖気付く
怒りの矛先が焦凍に行くことを恐れたAは、慌てて仲裁に入った
A｢大丈夫よ焦凍、部屋に戻りなさい｣
焦凍｢嫌だ！！｣
焦凍が叫んだ瞬間、リビングが一瞬で氷漬けになった
個性が暴走したのだろう、焦凍は泣きながら氷の方の個性を発動し続ける
部屋の温度が一瞬で０度を下回り、氷の個性を持つAですら寒さに震えた
あまりに強い力に、呆気にとられるAと炎司
さすがに不味いと感じた２人は、焦凍を止めに入った
A｢焦凍！お母さん大丈夫だから、氷を止めて！！｣
炎司｢焦凍！！｣
焦凍｢わかんない……止められない……｣
凍える体を必死に動かして、Aは焦凍を抱きしめた
しかし個性を制御できない焦凍は、個性が発動し続けていた
このままでは、焦凍の体の方が持たない
そう思っていても、Aの個性ではどうすることも出来なかった
その時、Aと焦凍の周りを中心に、部屋全体が暖かくなる
A｢あなた…………｣
炎司の個性である炎が部屋の氷を溶かし、焦凍の個性を消していた
焦凍の氷も炎司の炎に叶うはずもなく、次第に焦凍の暴走は収まっていった
炎司｢個性の暴走か｣
A｢はい…………まだ個性が発現したばかりでしたから……｣
焦凍は力を使いすぎたのか、Aの腕の中で気を失っていた
炎司｢個性のコントロールができるよう、明日から焦凍には俺の教訓を叩き込む｣
A｢っ！！焦凍はまだ４歳なんですよ！？｣
炎司｢個性が発現した以上、どの道訓練は必要になる｣
A｢…………わかりました｣
Aは焦凍を部屋に運ぼうと抱き抱え、リビングを後にしようとする直前に口を開いた
A｢けど、もし焦凍にあなたの願望を押し付けるようなことがあれば……
私は本気で怒りますから｣
ピキッ
と、今度はAの個性で部屋が冷たく凍りついた
それはAが炎司に初めて見せた、本気の怒りだった
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かさ - エンデヴァー点扱いてwww流石に吹いたwとっても面白いです!!! (12月19日 17時) (
レス) @page13 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
わいん！ - エンデヴァーをかわいいと思ってしまったwwwww (2022年3月19日 18時) (レス) @page4 id: 9318a45753 (このIDを非表示/違反報告)
魅魅(プロフ) - エーーーー www ちょとーーーー www面白いwww (2018年5月7日 18時) (レス) id: c4a205ba81 (このIDを非表示/違反報告)
谺(こだま) - なにこれおもろいWW更新頑張ってくださいwwwwwww (2017年10月28日 8時) (レス) id: cb3a1973eb (このIDを非表示/違反報告)
天照月夜(プロフ) - ここのエンデヴァー凄くいいです！更新頑張ってください！ (2017年8月5日 0時) (レス) id: d4fab0f3f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そるてぃー
| 作成日時：2017年3月11日 11時
