白鳥沢の貴公子 【男主】

episode３２ ページ43

日向｢自主練すか？
俺、拾いますよ｣



俺たちの前に来た翔陽は、清らかな顔でそう言った



拾いますよ、か
今の翔陽はスパイク打ったりするよりそっちなんだな




すると翔陽は、通り過ぎようとする工に声をかけた




日向｢お前はやんねえの？｣



五色｢なんで俺が｣



日向｢お前のキレキレストレート見せてくれ！
ブロックでストレート警戒してても止めらんねえのな！｣


五色｢！！(ひ……久しく無かったこの感じ、ハイスペックすぎる同期や冷たい先輩、読めない先輩に囲まれて忘れていたこの……


チヤホヤ感！！)｣



最初はやる気のなかった工だったけど、翔陽の天然おだてに負けて、あっさりと乗り気になる




五色｢ス、ストレートだけでいいのかよ｣



日向｢クロスも！｣



そして始まったゲーム
チームＡ英、俺、夢人
チームＢ工、貫至、勇太郎




A｢よし！じゃあ俺からサーブ……｣




｢｢｢却下｣｣｣




A｢ええ！？なぜに！？｣




金田一｢お前からサーブだとそれで試合終わるだろ｣




A｢えー……でもどうせローテでサーブはどっちみち回ってくるし……
早いか遅いかだろ｣



国見｢じゃんけんで決めたら？｣




結果、俺たちのチームからのサーブになった




A｢っしゃあ！｣




金田一｢くっ……一本で切るぞ！｣




五色、黄金川｢｢おう！｣｣




３対３が始まり、俺はサーブモーションに入った



天井に向かってボールを上げる、そのまま助走を付けて高くジャンプした




バチィッ！！




いい感じ！
と思ったが、ボールの打点が低かったのか俺のサーブが力みすぎたのか



ボールは白帯に当たってしまった




A｢あっ…………ごめん｣




長松｢ドンマイです！｣




金田一、五色、黄金川｢｢｢(めっちゃドキドキした……)｣｣｣

episode３３→←episode３１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す