心の中は明るく 顔は暗く【梵天】

眠りに　幸せは来ない ページ9

no side



ベッドに横たわる女


それを見つめる静かに見つめる数人の男たち

女の横では 医者と看護師が震えながら

治療を施す





黒いスーツは赤黒く染み
浅い呼吸を繰り返す



女が生きている証の機械音だけが

静かな部屋に鳴り響く





まるで助けなければ殺す

とでもいうように

白髪の男の目がゆっくりと医者をとらえる





ベッドの周りを照らす照明が

ぴかりと光って


静かに消えた。









医者『せいこうです

い、命に

別条はない、、です


返してください 家に。

妻と娘がいるんです。』


白髪の男は医者には目もくれず

部下に指示をした


『三途』


春『ウっス


出ろ


医者 看護師』

医者が消え

部屋には静寂が戻った


椅子に腰かける男たちは
一言も発さない

それぞれあらぬ方向を見ていた





白髪の男は

女に目を向ける

一瞬浮かんだ慈しみの表情は また闇の中に消える


【無敵のマイキーにそれは必要ない】



女の額に張り付いた


髪の毛を 指ですくう



『死なせるわけ ねーじゃん』




　 誰が死んでいいって許可したんだよ
　

　 マイキーがそう言いうんだからそうだろ




　 『早く起きろ』

目覚めに　残る温もり→←笑ってほしい

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