心の中は明るく 顔は暗く【梵天】

ピンクヤク中と金の亡者と私 ページ12

Aside



ある日の朝




オフィスにあるでかいソファーに腰を下ろし
ゆっくり指令を待っている



九井が入れてくれたコーヒーがうまい

やっぱブラックが一番だね 朝は



鶴蝶さんは朝帰りで寝てるし 竜胆と首領は仕事に出かけている

このオフィスにいるのは珍しくスクラップの仕事がなかった ピンクヤク中三途 と

金の亡者 九井だ



竜胆のおかゆのおかげで 傷が完治した 三十路女ですが

傷が治ったと思ったら 三途の絡みがうざすぎて 爆死しそう


春『お前ほんとに体力バグってるよな ばばあのくせに♡』


うん お前そんな年変わらんだろうが


A「あ？ 一回絞めたろか ピンクヤク中

スクラップにしてやろーか お？」


九井『うるせえ 痴話げんかならよそでやれ』


どこが痴話げんかだ 馬鹿野郎

全然仲良くないし




三途とは工場の後 軽口(悪口)を叩き合えるくらいの

仲の悪さになった




ガチャ



オフィスに灰谷蘭と明司さんが入ってきた



灰谷蘭はドカッとソファーに腰を下ろし

ふぅ と一息ついた



立ったままの明司さんがタバコに火をつけながら

私たちに向き直った





明司『おい お前ら 聞け 指令だ


梵天の金を横領している奴がいる けしてこいとの命令だ



A こないだのリベンジだ 今度は怪我をするなよ




蘭 お前は援護だ 行け』





その指令に


わざわざ私を指名するということは



失敗したら許されない 使えることを証明しろ

という意味も含まれていることを感じ取り



自然に私の眉間にしわが寄るのを感じた

失礼な　お前らよりは常識あるわ→←竜胆のおかゆって回復アイテムかなんかなの？？

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