心の中は明るく 顔は暗く【梵天】

風邪ひいたんですけどどう責任取ってくれるんですか ページ5

九井side

スー スー

目の前で眠りこけている女に俺は目を向ける

ほんのり頬が赤くなっているのを見ると

どうせ風邪でも引いたんだろう


めんどくせえ


正直言ってこいつと話しても何も面白いことはないし


関わったら関わったで 首領やら灰谷兄弟がうるさいから


できればあまり関わり合いにはなりたくなかった


だがここで眠りこけられても困る


九井『はぁ』


仕方ねえ 運んでやるか



…

部屋のベッドまで運んで降ろしてやる



女の部屋に無断で入ったことに少し良心が痛んだが



九井『まあ 風邪なのに無理してきてるお前が悪い』



ノーカンだ ノーカン

つか何 気にしてんだ 俺


ふとベッドわきの棚に目を向ける

そこには黒髪の長髪の男と楽しそうに笑っている仕事女の写真が

大切そうに飾ってあった


九井『なんだ ちゃんと笑えんじゃん お前』


書置きを残し
仕事女の部屋を後にする

九井『つか なんか見覚えあるんだよな あの男』


誰だっけ。



…

Aside

重だるい目を開ける

白い天井

あれ私さっきまで仕事してなかったっけ



あとうとう死んだ？ 私

と少し期待したものの

A「私の部屋かよ ここ」


ふと棚に目を向ける








A「圭介 まだ生きてるよ私 なんでなんだろうね」

返事が返ってくることはない。

静まり返った部屋に私の呼吸音だけがむなしく響く

直ぐに逝ければ 何度よかったと思ったことか

写真たての前に置かれている書置きに目を走らせる



ー熱出てるなら来るな 仕事女 今日は休むといっておく 九井ー
　
A「なんだ優しいとこあるじゃん 九井」

少し頬が緩んでしまったのはここだけの話


つかあいつ勝手に人の部屋入ったのか。。






…
そのころの灰谷兄弟

九井『仕事女 今日熱出て休み』

蘭『うわあ あいつ風邪ひいたのー？ だッさｗ



ま、とりあえず三途絞めとくか』

竜胆『兄貴...』





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話ぶっ飛んでるけど許して

ただの悪夢　飛ばしても結構です。→←風邪ひいた

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