7夜 ページ9
目を開けると
いつもの俺の部屋
夢?
あんなに刺した体中の傷は跡形もなく
消えていた
あ｢夢だったんだ…｣
階段を降りると
柔らかいものを踏んだ
足下を見ると
うつ伏せになっている母さん
横には赤い水たまりができていた
あ｢え…母さん? ねぇ 母さん??寝てるだけだよなぁ??
なぁ‼起きろよ‼｣
どんだけ叫んでも 起きない母さん
あ｢父さん…父さんは??｣
震える手で携帯をとり父さんに電話する
数秒で父さんが出る
あ｢父さん!!母さんが‼母さんが‼｣
言葉がうまく出てこない
父『あぁ…やめろ!!来るな!!!うあぁぁ!!!(グチャ』
何かが飛び散った音が聞こえた
あ｢父さん??何があったのか‼なぁ!｣
プツという音が聞こえ電話は切れた
あ｢嘘だろ…｣
父さんも母さんも…
凉｢お兄ちゃん!!!」
凉の声が部屋から聞こえた
あ｢凉‼｣
俺は急いで鈴の部屋に向かった
ガチャ
あ｢凉!!!｣
扉を開けると
目の前に見えたのは
足
なぜか空中に浮いてる足
上をゆっくり見上げると
口からよだれをたらし
首を吊っている凉がいた
あ｢っぅ…おぇっ!ゲホッゲェッ｣
思わず吐いてしまうほどひどかった
いったい誰がこんなこと…っ
視界がゆがむ
俺も死ぬのか…?
殺されてしまうのか??
父さんや母さん 凉は一体何をしたんだ?
殺された理由は?
そんなことを考えながら
俺は気を失った
…!!
…ろ!!!
頭の中へ直接来るような声
誰?
俺を呼ぶのわ
…うしろ
そういわれ
後ろを振り返る
そこに立っていたのは
血だらけの母さんと父さん あらゆるものが出ている凉
あ｢うあぁぁぁっぁあぁぁぁあああ｣
ハッと目を開けると
そこは 白い壁に包まれた空間
一定の機械音
体中に包帯を巻かれている俺
あ｢さっきのは…夢か｣
思い出しただけでも吐きそうになる
あ｢というか俺…死ねなかったんだな｣
ガラガラッ
父/母｢A!!!｣
凉｢お兄ちゃん!!｣
さっきの俺の悲鳴を聞いて
家族が入ってきた
夢のような姿でないことに安心してしまう
母｢よかった…本当によかった…｣
凉｢ごめんなさい…気付かなくてごめんなさいっ｣
母さんと凉は涙を流しながら俺の手を握り
父さんは泣いてはいないもの安心した顔をしていた
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氷雨(プロフ) - とてもいい作品でした。目から海水が止まりませんでした… (2020年8月3日 0時) (
レス) id: e23249d0ee (このIDを非表示/違反報告)
爽雫 - 私は涙もろい方なのですが、やっぱりこの作品は号泣してしまいました。夢主の家族、結末辛いです…。横になりながら読んでて涙やばくて思わず起きてしまいました泣感動しました！この作品を投稿してくれてありがとうございます。 (2019年9月3日 23時) (レス) id: c8b0ff9423 (このIDを非表示/違反報告)
海戀 - とてもいいストーリーでした！ 最後は目から塩水が大量です、、 (2019年8月4日 1時) (レス) id: a4dbcae652 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず味噌 - とてもいい作品でした。 (2019年7月20日 22時) (レス) id: 0ae31ba38b (このIDを非表示/違反報告)
白亜(プロフ) - とてもいい作品でした。いい作品… (2018年12月13日 18時) (レス) id: 44daa19fd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅草ぶんた | 作成日時：2013年6月15日 3時
