咲いた花は・・【男主】

16夜 ページ19

水樹side

医者の話が全て話してくれた

なぜこうなってしまったか

俺はその時あることを思い出した

課題

たしか俺達が課題になった教科の先生は

Aの担任だ

まさか...

惠｢水樹さん？大丈夫ですか…｣

惠斗に言われ ハッとなる

医者｢とにかく 彼は今とても危険な状態です
もしかするともう目を覚まさないかもしれません...｣

そう医者から告げられた

起きるも起きないもAが決めること

ベッドに寝るAをみた

起きているときは気づかなかった怪我をしているところ

生々しいリス ト カットのあと

みんなから蹴られ殴られ出来た傷が

体中にあった

こんな体になるまでコイツは耐えてたんだな

俺ならきっと耐えれない

俺が生きていく中でする怪我の数倍の傷を

こいつはたった数年で受けた

それも一日何百回の割合で

水｢疲れたよな…もう眠りたいよな こんなボロボロなって
それでも耐えてたんだよな どれだけくじけそうになっても
家族がいたから生きてこれたんだよな
でも 辛くて 終わりたかったんだよな この世界から逃げたかったんだよな
生きるのがこんなに辛いことはないよな なんでこんなに辛い思いしなくちゃいけないのかお前にもわからなくて 辛かったんだよな｣

俺はAの頭を撫でた

昔よくこいつにしてあげた

泣いたとき頑張ったとき 笑ってしがみついてきたとき

頭を撫でてあげた

中学生の頃頭を撫でると｢子供じゃない｣とは言っていたが

嫌がりはしなかった

水｢今はしっかり寝ろよ でもな 『おやすみ』って俺達に言ってないから 起きてちゃんと言うんだぞ
俺たちはいつでも待ってるからな 10年後でも20年後でもおじいちゃんになっても お前が俺達に『おやすみ』っていうまでまってるからな
俺たちはその時 『おはよう』っていてやるから その『おはよう』にお前も答えればいいから
ほかのやつなんか気にしなくていい 誰も返事を返してくれなくてもおらたちは必ず 返すから｣

俺は Aの頭を撫で

静かに息をしている口にキスをした

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