私、BE:FIRSTのメンバーになりました２ (ページ8)

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第57話　合宿最終審査ページ8

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　あれから考えてたら寝れなくて、結果一睡も出来ずに最終審査に望むことになった

　日高「これから最終審査の内容について発表します」

　『「はい」』

　最終審査の内容は、12人全員がチームメイトでそして相手はプロのアーティストらしい。プロのアーティストの楽曲を皆でカバーしてそれぞれの個性を出していくとのこと。課題曲は【To the first】そして相手はまさかのSKY-HYさん。

　自分の悩みのことを考えないといけないのは分かっているけれど、でもそれを考えすぎてるとSKY-HIさんには勝てない。でも考えないと落ちてしまう

　レオ「…A大丈夫？」

　『っすみません！…聞いてます』

　また考え込んでみたいで、ショウタくんやレオくんの心配そうな顔が目の前にあった

　ショウタ「そう？ほんとに大丈夫？」

　『大丈夫です。すみません』

　そうだ、今はこっちに集中しないと。SKY-HIさんを倒すんだから。ちゃんと歌割りとか聞いて、かつ自分の個性を出さないと…

　でも自分の個性って、何だろう

　あれからちゃんと皆と話し合いをして、考えて、もっと良いものにしたいと話して、

　たまにシュントにレオくんたちに気付かれないくらいの声で呼ばれたり、そんな感じで円陣をして、その日は終わった

　『ﾊｧ』

　布団の上に座り、壁に寄っ掛かりながら考える

　どっちつかずでこのまま進むのなんて絶対よくないことは分かってる。

　でも日高さんの投げかけた言葉は、波紋のように私の疑問を呼び覚まし、ふと気づくとそればかり考えてしまうほどだ。

　そんな私のことを薄々皆は感づいてるし、それでも何も言わないでいてくれてる。今のところはね

　でもちゃんと練習に集中しなければソウタくん、ショウタくん辺りは言いそうだし、かといって、シュントにはもう今にも言われそうだ

　『…どうしたもんか』

　明日の練習までには絶対どうにかしないと…佐藤涼子先生はそういうの鋭いし、

　いつも通りの私で…いないと。けどいつも通りの私ってどんなだっけ？

　『ﾌｩ…』

　ﾊﾟﾁﾝｯ

　ほっぺを叩いて気合いをいれた。

　色々な感情が頭を渦巻いているけれど、そんな名付けようもない様々な感情を隅に追いやり、

　明日からは学ぶこと、そして知る、吸収して、もっといいパフォーマンスが出来るように周りを見て行動する。

　そう心に決めてさっき決まった歌割り表を持ちソウタくんの部屋へと向かった