第54話 ページ5
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『レオくん!』
「おA!どした?」
レオくんと話していたショウタくんとテンくんがソウタくんに呼ばれて離れていくのが見える。
『…レオくん』
「うん」
『レオくんのこと好きです』
「っうえ?!」
『というかレオくんの性格、考え方、笑顔とかほんとに素敵な、この世のどこにもいないくらいの良い人間だと思ってて、まぁ背高いのはちょっとムカつくけど』
「プッ」
背高いののくだりで、誰かが吹き出すのが聞こえる。笑うなこら
『きっと世界探してもこんな人いないって思うし、俺が朝練に集中しすぎてる時とかも、大きい音がしたとき振り返ったら飲み物置いてくれたり
その飲み物も俺の好きなやつだったり、本当にほんとに俺も別チームのレオくんに助けられて。
それに俺が倒れかけた日も、ひっそり話しかけてくれて感謝です。ありがとうございます。レオくんのつくる空気感とかそれこそパフォーマンスが始まる時の感じとかもほんとに…尊いです。
今話してて緊張しすぎて何言ったかもう覚えてないんですけど』
レオ「覚えてないんだ……」
『そういうの全部引っくるめて、はい…好きです……では…』
また頭を下げて、レオくんの返事を聞く前に逃げようとする、けれど
マナト「聞いちゃったよ〜?」
その前に保護者感溢れるショウタくんと、にやにやしてるマナトくん、ソウタくん。そしてにこにこ笑顔のレイちゃんに捕まる。
『ずっと笑ってるマナトくん……』
ソウタ「それよりも……ほら!目の前の人の顔見てみなよ!」
レオくんの顔?ふと目線をあげると、超真っ赤だった。ほぼリンゴ並み。
『なんで、そんな…フフッ』
「だって……え?!いやそんなの…」
『超真っ赤レオくん……笑笑』
ショウタ「え、初耳なんですけど」
ソウタ「そうですよね〜ショウタくん初耳ですよ」
ショウタくんとソウタくんは完全にからかう側になったな……
ランくんとレイちゃんとふわふわな空気感でこちらを見守ってるし、ジュノンくんとルイくんはもういつの間にかいなくなってるし、
いやでも、この場面をうちのチームの他のメンバーに見られなくてよかったな……特にシュントとか。
『失礼します!』
この空気に耐えきれずとにかく自分の部屋に走って戻る。戻ってもなお顔が赤くてシュントにからかわれたのはまた別のお話
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作者名:蓮井さん | 作成日時:2022年1月15日 19時