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第74話 最終審査前夜 ページ25

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 ジュノンくんの誕生日サプライズ。ショウタくんの時は隠れたから、次はどうするか皆で決めて、


 早めに食堂に集まり、絶対に動かないしばり有りで主役を待つことになった。



 私は1番目立つ入り口のところでプロポーズするようなポーズで地面に片ひざつき、手を伸ばしている。しかも顔をあげて。



 ジュノン「…どういうこと?え、待って待って笑」



 困惑してるジュノンくんに…フッと笑いがこぼれそうになったとき、リョウキくんに目で静かに!とされて余計笑いそうになった



 ジュノンくんが入ってきて、



 ジュノン「怖いんだけど入るの…笑しかもAは何してんの笑」



 『……』



 私は彫刻、私は人じゃない。耐えろ私、笑うな私



 必死に笑うのを我慢して宙を見つめる。



 ジュノン「ねぇ〜これどうすればいいの〜笑」



 ジュノンくんがあるいて奥の方まで進んだとき、レオくんがせーの!と言った


 『「Happy Birthday to you〜

  Happy Birthday dearジュノンくん〜

  Happy Birthday to you〜」』


 歌い終わったときに日高さんがケーキを持ってきた。


 日高「Happy Birthday dearジュノン&リョウキ&マナト〜」




 急に名前を呼ばれビックリしたのかリョウキくんとマナトくんがケーキを見に行く。



 ケーキにはジュノンくんの名前だけじゃなく、先程呼ばれたリョウキくんとマナトくんの名前もあって、知ってた?という風に顔を見合わせてた




 その後皆で写真を撮って、その後はまたトレーニングが再開された。



 涼子先生とのボイストレーニングは少し緊張していた。前と比べて何て言われるか



 涼子先生「で、次A!Aは人と違うパート…あぁ分けられてるのね。じゃあグラスの方の歌詞からどうぞ!」



 今回私は高音を出す。多分男子でギリギリ出せるような。この曲に合う程度で。


 …女の子が出すような声。多分バレない。いや絶対に大丈夫。腹からって言うのを意識して…




 『フゥ……グラス越し踊るスポットライト泡と共にハジけた』




 日高さんの驚いた顔からの笑顔、そして先生の衝撃的なものを見たかのような顔。




 涼子先生「そんな声も隠し持ってたの…流石社長が推す子ね…うんうん泡↑と共に↑で上げるのも分かってるし、それに表情が明るくなったし!何か変化はあったのかしら」


 『はい』


 やっぱり分かるくらい私の様子おかしかったんだ…





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作者名:蓮井さん | 作成日時:2022年1月15日 19時

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