第60話 最後の晩餐 ページ11
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合宿最後の日の晩餐会は、なんとスペシャルなお寿司だった
シュントとソウタくんはジャンプして喜んでるし、それをリュウヘイはにこにこ笑って見てて
レオくんとマナトくんとでそれら一連を見ながら笑った
食べ始めてるとマナトくんがカメラに向かって、なにかを話していた。
マナト「理想の五人グループ組んでみました」
入りから面白いので、ローストビーフを皿に乗せ
ながらマナトくんの席の方にいく
マナト「まず1にからあげ。シンメに角煮。で、やっぱドセンターこいつしょ」
そう言いながらマグロを箸で差す
マナト「で、2にサーモンとイカで…魔法陣完成です」
『フフッ魔法陣なんですね笑』
マナト「そう魔法陣。Aも魔法陣作るならどれ?」
『俺は…やっぱローストビーフですかね。ローストビーフがソロで後ろのバックダンサーにマグロ達が』
マナト「最強じゃん」
いぇい、といいながら謎のハイタッチをする
そんな私らをカメラマンさんはもちろんそばを通りかかったランくんさえ不思議な顔をしていた
その日はお寿司とお肉を楽しんで、たまにショウタくんに偏らないでもっと他のものも食べな、なんて言われたり
明日で合宿が終わる。一時的にだけれど。でも何か寂しい。
家に帰るとやっぱり一人だからだろうか
そんな寂しさが顔に出てたのか、はたまた出てなかったのに
明け方、走ろうと布団から出ようとしたらシュントにまたとんでもない力で布団ごと抱き締められた。苦しい。
朝、合宿所にお礼を言って外へ出る
『ありがとうございました』
レオ「ありがとうございました!お!外だ!」
日高「いやいや、「外だ」はおかしいでしょ笑」
『そんな一歩も外に出なかったみたいな…』
レオくんは私と日高さんのツッコミに爆笑してる
あぁ、終わっちゃうのか…この生活も。バスの中では寝ないようにして、皆と出来るだけ話そう
そう思い頑張って起きて、皆とたくさん話した。
これまでだってたくさん話したはずなのに、それでも話題の底は消えなくて、
同じ列にいるジュノンくんとかが寝かけてて、誰かの手を叩きながら笑う声にビックリして起きたり、それを目撃してしまって気まずくなったり。
小学校の遠足の終わりのようなテンションで東京まで帰った。
東京駅でお別れをし、私は家へ帰った。
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作者名:蓮井さん | 作成日時:2022年1月15日 19時